第277話 どうかこの手をとってくれ ページ11
なんだろう。
この、急にぐっと雰囲気に呑まれる感じ。
『いし…き？』
rbr「うん…」
まるで、今ここだけ時が止まったみたいだ。
世界に、私達2人だけしかいないような、完全なる2人の世界。
rbr「……俺、前から……」
ロボロ君の声以外、何も聞こえなかった。
私の心臓の音すらも、吹き通る風も。
rbr「…Aちゃんのこと、好きやねん」
すっと、耳に届いた。
心地の良い声に乗せられた、その言葉。
『……へ？』
私は、一瞬それを認識することができなかった。
ん？
ロボロ君が？
私を？
好き？？？？？
混乱する脳に、落ち着けと指令を送る。
待て…状況から整理していこう…
まず、私はロボロ君から校舎裏に呼び出された。
駆けつけたロボロ君は、どこか緊張している様子。
そして、今放たれた言葉。
ロボロ君は、少し下の方を向いて、目をぎゅっとして閉じている。
顔が、赤い。
耳まで、赤い。
『……そ、それって…』
rbr「……」
『…告白…？』
私が恐る恐る聞くと、ロボロ君はこくりと頷いた。
告白だ。
告白。
えっえっえっえっえっえっえっえっえっえっえっえっえっえっえっえっ
あああああああああああああああ
ロボロ君があああ！？
私を！？！？
恋愛対象として！！！？
好きですって！！！！？！？！？
rbr「俺…Aちゃんに、心の底から救われた」
『！』
rbr「だから、最初はこの気持ちを、恩人に対する感謝が行き着いたものやと思ってた…でも、違った」
ロボロ君が顔を上げて、じっと私を見つめる。
その桃色の瞳は、高い熱を帯びて、このまま見つめられたら焼かれてしまいそうだった。
rbr「一人の女性として、Aちゃんのことが好きです。君のことが、欲しくて欲しくてたまらへん」
どくん、と強く心臓が跳ねる。
まるで大剣で突き刺してくるような、真剣すぎる目。
それでいて、強烈な熱情。
こちらまでその気持ちが写されそうな程に、ロボロ君の感情が、ひしひしと伝わってきた。
rbr「返事を急いで出す必要はあらへんよ。まさか俺とそうなることなんて、考えたこともなかったやろうし」
『っ…』
rbr「だから…これからは俺のこと、意識して過ごして」
去り際、ロボロ君は私の耳元で小さく囁いた。
rbr「…俺のこと、好きになって」
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アイホートの雛 - コメント失礼します。pixivで作品投稿しているものです。マフィアパロの設定拝見しました！とても面白いです！ぜひ宜しければですが俺が続きを書いてもよろしいでしょうか？ご検討よろしくお願いします！ (12月23日 22時) (
レス) @page29 id: 4305638c84 (このIDを非表示/違反報告)
りと - 今一気読みさせていただいてます！！あの〜…変な考察(妄想)しちゃったんですが、作品紹介のciくんのセリフと、「好きな話を選んでね」的な所に書いてある恐らく夢主のセリフ、リンクしてません…？いや、偶然だったら申し訳ないですけども…！(268話読み始める前) (10月20日 17時) (レス) @page1 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
蜜川(プロフ) - 返信が遅くなり申し訳ありません…！そちらは無断転載されたものでした。既に削除もされたようです。ご報告していただきありがとうございます…！！ (10月10日 17時) (レス) id: 71c123e831 (このIDを非表示/違反報告)
たにしちゃ(プロフ) - 突然すみません！主様に御確認したいことが有りましてコメントさせて頂きます！此方の作品プリ小説と言う小説アプリで連載されているのを見つけたのですが、そちらは主様が連載している物でしょうか…？ (10月3日 20時) (レス) id: b0b5b7ebc7 (このIDを非表示/違反報告)
蜜川(プロフ) - 那奈さん» 更新大変お待たせしました！第8章もよろしくお願いいたします…！ (10月1日 20時) (レス) id: 71c123e831 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜川 | 作成日時：2023年7月20日 15時
