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9 入学式 ページ11

家に着くと深雪が
コーヒーを入れてくれた


『美味しい、有難う』


深「いえ、体調はどうですか?」


そう言えば体調不良で遅れると
連絡してたんだった…


『朝はね少し嫌な予感が
したんだけれど杞憂だったよ

心配をかけたね
大丈夫だから着替えてくるといいよ』


深「はい、お兄様のコーヒーも
此方に用意しておきますね」


達「ああ、有難う」


机の上にコーヒーを用意すると
パタパタと自室に戻る深雪


達「…で、今日は何をしていたんだ?」


いつもの様にキーボードを叩きながら
学校に遅れた理由を聞く達也


『資料、届いてるだろ?
聞かなくても全て書いてるよ』


そう伝えるとファイルに目を通す達也
内容を理解すれば顔を曇らせる


達「‥A、これは」


『見た通り実験だよ
攻撃が最大の防御と言う事だろ?
軍の新人魔法師の戦力を
把握したかったんだろう』


達「こんな、事のために…」


『俺の遮断フィールドは触れたものを抹消する
軍の戦力をそう軽々とその辺には打てないだろう?
測定にはもってこいの魔法だよ』


達「…俺だけならまだしも
Aにまでこんな事を」


ギリッと下唇を噛む達也を見ると
近寄り唇に指を通わせる


『汚れ仕事は半分こだ
…それが俺たち双子の呪いだ』


達「…A」


『そんなにやわじゃねーよ
俺には、誰も勝てないよ…』


微笑みながら達也の頭を撫でる
たまに弱い部分を見せてくれる達也
そんなところにも惚れてしまう


達「そうだな」


『ああ、折角の双子なんだ
色々と分けたほうが楽だ』


達也が俺の頬に触れてくる
それにすり寄ってしまう


達「…猫だな」


『愛でて貰えるなら俺は
何でもいいさ、猫でも人でも
…化け物でも』

10 入学式→←8 入学式



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ミチルンルン(プロフ) - 更新楽しみに待ってます🥰 (1月3日 23時) (レス) @page20 id: 107ef6d634 (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 凄く面白かったです (2022年3月21日 1時) (レス) @page13 id: e38918ab99 (このIDを非表示/違反報告)
uka8502(プロフ) - すっごくすっごく面白かったです!!更新停止って悲しすぎます!!更新してください!!頑張って!! (2020年9月20日 22時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - 初コメです!すっごく面白いです!!この作品好きです!!続き楽しみに待ってます! (2019年4月24日 19時) (レス) id: b207c7ff5b (このIDを非表示/違反報告)
こう(プロフ) - 雀さん» 頑張ります! (2019年3月1日 17時) (レス) id: b7d1d50ca0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こう | 作成日時:2018年12月19日 12時

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