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「どうしたの？」
着替え終わり更衣室を出ると
轟君が待っていた
きょとんとしながらも近寄る
「外暗いからな」
「学校の敷地内だから大丈夫なのに
…でも有難う、ほら職員室に鍵届けて帰ろ！」
目を逸らしながらも私の身を心配してくれる轟君
そんな優しい彼に微笑みながらお礼を言う
職員室に向かおうと先導するように歩くも
「…おい、職員室はこっちだ」
呆れ笑いをする轟君
とっさに手を握られ引っ張られる
「…っ、そうだったかな」
轟君の暖かな体温が感じられると同時に
私自身の顔に熱が籠るのも感じた
ごつごつとした手やっぱり男の子なんだな…
「冷てぇな、手…まだ冷えるか？」
「だ、大丈夫だよ」
リードしながらも歩幅は合わせてくれる
何処までも紳士だな…
見れば見るほど美少年
睫毛も長いし顔整いすぎ…
職員室という標識が見えると
空気に耐え兼ねパッと手を放し
小走りで鍵を返しに行く
「鍵返してくるねっ」
――――ガラガラ
「失礼しました」
鍵を返し終えると私を待つ轟
目が合うと歩み寄ってきてくれる
「要は済んだか？」
「うん、待っててくれて有難う」
「帰るか」
再び握られる手
ビクリと肩を強ばらせ見上げる
「あの、轟君？」
「玄関までの道分かるのか？」
「…いや、分からないけど」
「なら、いいだろ？」
真っ直ぐに顔を見れずに目線を逸らす
鼓動が早くなるのを実感しながらも平常心を装い
コクコクと頷きお願いする
こんな事をサラッとやってしまうなんて
何人の女の子が勘違いしちゃうんだろう…
そんなこんなで、玄関口に向かう
手を惹かれるのはやはり恥ずかしく
自ずと口数も減ってしまった
なにか喋らなきゃ…
「轟君はどうしてヒーローになりたいの？」
「…分からねぇ、確かめたいのかもな」
ポツリと呟くように出る言葉
どことなく寂しげに見えた背中
そんな姿にキュッと胸が締め付けられる
「轟君なら良いヒーローになれる
私が保証する」
ぎゅっと手を握る力が強くなる
足を止め真剣な表情で見上げる
「かっこいいし、優しいし
勉強も出来そうで…だからっ！」
「…ありがとな」
自分の語彙力の無さを呪う
纏まらない言葉漏れる
察したように轟が私の頭を撫でる
少し頬を染めながら微笑みかける
「あんま、恥ずいこと言うなよな」
「え、あ…うん…」
一生懸命すぎた冷静さを取り戻す
恥ずかしい、あってまもないのに
轟君にあんな事っ！！
後悔するAであった
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こう(プロフ) - 碧翆さん» ご指摘有難うございます！出来るだけ早急に直しますね！これからもよろしくお願いします(´;ω;｀) (2018年10月21日 16時) (
レス) id: dd6739d81a (このIDを非表示/違反報告)
碧翆(プロフ) - 爆豪と15の切島の漢字間違ってますよ！楽しく読ませてもらってるので、これからも頑張って下さい！！ (2018年10月21日 16時) (レス) id: a5f7ab183f (このIDを非表示/違反報告)
こう(プロフ) - るぽちんさん» 教えていただき有難うございます！ (2018年10月17日 16時) (レス) id: dd6739d81a (このIDを非表示/違反報告)
るぽちん(プロフ) - ヒロアカ等の版権物を扱うときは、オリジナルフラグを外しましょう！ (2018年10月17日 15時) (レス) id: 032704ebb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こう | 作成日時：2018年10月17日 13時
