トキカケイ (ページ2)

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そんなことないよページ2

1.

N.

「ギャハハハ！」

昼下がりに楽屋に響く笑い声。
誰かなんて分かるやろ？(笑)

うるさいねん！もう。

J「しげほんまにうるさい。」

S「煩い！ブァーーーカ！」

J「俺ほんまに朝からこのテンションやったらキレてたわ。」

S「すいやさーーん。お！小瀧お疲れ。」

うるさいながらもニカっと笑って「お疲れ」という姿はシュッとしてて好きやなと思う。

N「またしげ淳太に絡んでるの？そろそろやめや(笑)」

S「場の空気場の空気ー！」

注意されることに慣れすぎて俺の言うことをさらっと流すしげ。

しかもしれっとその流れで照史の鞄を冷蔵庫に入れる。

なにしてんねん！

R「それおもろそうけど、照史怒るんちゃう？」

S「大丈夫。今日の照史はいける！」

そんな子供っぽいこともまあまあ可愛いと思ってしまう俺。

今日もなんもない他愛のない会話が盛り上がる楽屋で俺は、そっとしげの斜め前に座る。

肘をついてしげを見てたら

S「また小瀧その目で見る！そのウルっとした犬みたいな。俺のこと好きなん？(笑)」

そうやで、好きやで。好きやからいつも見てるねんで、なんて言ってしまいそうな口を切り替えて

N「そんなことないよ。母親の気分で最近見てまうねん(笑)」

そんなことないよで抑える気持ち。

いつか張り裂けて流れでそう。