謝れば許されるとでも？

Hypocrite ページ38

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2時間ほどでスライドが出来上がった

Aはもう寝ちゃっただろうな

触れたくなったけれど、起こしたら可哀想なので我慢する

僕もお風呂に入って、さっさと寝るか


〜･〜･〜･〜･〜･〜･〜･〜･〜･〜･〜･〜･〜･〜･〜･〜･

窓から射し込む眩しい光のおかげで目が覚めた

スマホを付けると10:45という数字が表示された

昨日、遅くまでスライドを作ってたからなぁ

そんなことを考えながら寝巻きから普段着に着替える

Aはまだ寝ているらしい

リビングに向かい、昼ごはんの用意に取りかかろうとしたとき


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

インターホンが鳴った

僕の家じゃ、滅多に鳴らない音だ

モニターから鳴らした人を見る



_______そこに映っていたのは、まふまふさんやそらるさん達だった

なんで今日？

なんでAがいるタイミングで？

なんでお前らは僕の邪魔ばかりするの？

たくさんのなんで？が思考を支配する


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

2度目の音で我に返った

玄関まで降りていき、扉を開ける

「なんですか？僕に何か用事でも？」

内心、早く帰ってほしくて焦っていたがそれを悟られないように平静を装う


「えっと……用事というか……」

言い淀むそらるさん

「あの、Aさんのことなんですけど……」

それだけ言って黙るまふまふさん

「Aがなんですか？それ、僕には関係ないことですよね？帰ってもらって良いですか？」

「ｯ……僕たちAに謝りたくて！」

絞り出すような声で天月くんが言った

「なら、Aの家に行けば良いじゃないですか。なんで僕の家に？」

「Aの家に行ったんだけど、全く反応が無かったから、もしかしたらりぶさんの家かなって。昨日、放送の後そのまま泊まったのかなって思って。ここに居ますよね？」

うらたさん、僕はあなたの鋭い勘が苦手だよ

どう答えれば良いのか分からず、黙っていると

「りぶさん、あなたAさんを傷付けようとしてることに気付いてますか？」

先程まで何も言わなかった歌詞さんが口を開いた

「僕たちのせいで傷付いたAさんをまた傷付けようとしてるんですよ？」

「頭では分かっているんでしょ？偽善で依存させたAさんに偽善がバレたとき彼の心がどうなるかってこと」

聞きたくない言葉を僕に浴びせ続ける

「……うるさい、Aは僕のものなんだ」

自分でも驚くくらい低い声が出た



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