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past(-You-&-M-) ページ21

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ーまふまふsideー
LIVEでの出番が終わり、控え室に向かう

「あれ?」

控え室のドアの前に立つと、僅かに血の匂いがした


ガチャッ

「大丈夫ですか?誰か怪我しまし……」

ドアを開けて中に入ると、予想を遥かに超える事態が起こっていた

血だらけのうらたさんに、椅子に座って俯いているAさん、そして机の下で震える愛猫さんがいた


愛猫さんは、僕を見るとすぐに寄ってきて

「救急車は呼びました……Aさんがいきなり、うらたぬきをナイフで刺して……ゎたし怖くて隠れちゃったんですぅ」

いつもなら鬱陶しいと思う喋り方も気にならない。それよりも……


「ッ……おい!!A、どういうことだよ!!」

俯いているAの肩を持ち、ゆさゆさと揺すった

「ん……あ、れ……俺、なにして」

「A、うらたさんを刺したんだよ!?なんで知らない顔できるんだよ!!」

「え……うそ、うらた…さ、ん……」


ーAsideー
俺は絶句するしかなかった

だって、記憶がない間にうらたさんが刺されて、血まみれで倒れているんだもの

まふの怒鳴り声を聞いて、出番を終えた歌い手さんたちが急いで戻ってきた

「なッ……これは……」

「なんで、こんなこと……」

「うらた……さん?」

みんなの疑いの眼差しが俺に向けられる

「ちがッ…俺じゃない……!!」

「じゃ、ゎたしがやったっていうんですかぁ!?」

半泣きの愛猫ちゃんが割って入る

その愛猫ちゃんを見て、みんなは

「この子に出来るわけがないだろ!」

「刺した本人が泣くか?お前が刺したから、愛猫は怖くて泣いてるんだよ!!」

泣き落とし、とまでは言わないが……俺と愛猫、男と女という条件でうらたさんを刺せる可能性が高いのは、嫌でも俺になる

仮に愛猫が刺したとしたら、なんで止めなかった?って話になるもの

でも、俺は刺してないし止めてもいない

だって、俺はあのとき、眠くなって寝ちゃったんだから


しばらくすると救急隊員がやって来て、うらたさんを運んでいった

「…………」

「「「…………」」」


周りから向けられる、失望や軽蔑の目

事を大きくしたくないからと、警察は呼ばないでいてくれたが、歌い手たちの中では俺が犯人ということで一致していた


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設定タグ:男主 , 歌い手 , りぶ   
作品ジャンル:その他
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妄想部部長 - 続きが気になります、、! (2020年6月21日 22時) (レス) id: 7bcfa840f4 (このIDを非表示/違反報告)
ネユ - 続きくれぇー!! (2019年4月7日 15時) (レス) id: d090e97ace (このIDを非表示/違反報告)
ろうと(プロフ) - 急展開!嬉しいです! (2019年3月27日 10時) (レス) id: efe2bd5154 (このIDを非表示/違反報告)
らっきょ - 俺の腐ィルターが火を噴いているぜェーッ!!!!基本りぶさんは右派ですが面白いです! (2018年8月21日 10時) (レス) id: 217416a1dc (このIDを非表示/違反報告)
加恋@坂田家 - あぁ!失礼しました。加恋(カレン)です。すごくドキドキ、ワクワク次も楽しみです!!応援させていただきます (2018年7月17日 23時) (レス) id: a847480144 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シルク | 作者ホームページ:なし。  
作成日時:2017年8月21日 3時

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