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あんだけうじうじ言っていても結婚式はやってくる。
｢あ！ヨンベー！｣
ほら、俺の初恋相手のお出ましだ。
｢チェギョン。かわいいね｣
｢ありがとっ！今日のピアノよろしくね！｣
｢任しなさい。｣
そう、チェギョンは俺にピアノ伴奏を頼んでくれていた。
おいおい、BIGBANGに伴奏頼むか？普通。
と思っていたけどこれがチェギョン。
BIGBANGだろうが、なんだろうが、友人は友人なのだ。
｢あ、そういえばAちゃんって人知ってる？｣
｢ん？A？おれのスタイリスト。｣
｢あー、なんだー！｣
｢なに？｣
｢今日のメイクとか知り合いの人に頼んだんだけど、その人がヨンベと知り合いだって言うから。｣
｢あいつ、いんの！？｣
｢うん、控え室に。｣
はぁ！？そんなこと一言も…｢なんなら、結婚式終わったら慰めてあげてもいいですよ？｣
って言ってたわ…
そういう事か。
しかし、仕事をこなす所はまるで天才。
チェギョンが1段と綺麗になっていた。
…
……
｢新婦入場｣
その言葉を合図にピアノを弾く。
あぁ、嫌だなー。
そう思っていた。
でも、耐え難い結婚式も終わり車で帰る。
ああ、結婚しちゃったよ。
そんな感情が俺の中を渦巻いていた。
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作者名：虹夏 | 作成日時：2015年12月2日 21時
