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じゅうきゅう ページ20

センラside




『私は中学のときからこんな感じで……』




彼女___Aは中学生の頃から虐 めを受けていたようだった。
一番有りがちな、何となくウザイと思ったからという理由で。

それから人間不信になっていったそうだ。


そして今、虐 められている理由も同じかと思った。
だが、彼女は違うと言った。

何故か首をずっと横に振って、ごめんなさいと呟きながら涙を流している。


そっと背中を擦りながら彼女が口を開くのを待った。





『、センラ先輩がね、人気者だからです』
「…………………え?」





俺は一瞬耳を疑った。
だが間違いはなく、彼女は本当にそう言った。





『先輩は女ったらしだけど、女子から人気あるじゃないですか?』
「………」
『そんな先輩と、何で私何かが一緒にいるんやって思われてるんです……』





俺が悪かったん?
俺のせいで、Aは_______





『でも!!』




目を真っ赤にした彼女が叫んで、必死に俺に訴えかけた。





『………先輩は、悪くなんか無いんです!!』




は……?


「何言っとんねん!そんなん俺のせいやんか!」
『違うんです!!私が悪いんです』




そう俺に言い返す彼女も無視して俺は続けた。





「自分が悪いように言うなよ!Aだって、ほんまは分かっとるんやろ!」





目を丸くして俺を見上げる彼女。





「俺が、俺が悪いんや。ごめん、もう関わらへん……」





彼女の目を一度だけ見て、俺は屋上から足を背けた。











このとき既に、彼女の演技を見抜いてたら良かったのかもしれない。

にじゅう→←じゅうはち



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彩雲 朱瑠璃 - 読みました!すごかったです!文才が!とっっってもキュンキュンしました!最後の縦読みがすごかったです!感動しました! (2022年1月8日 17時) (レス) id: b1698b1cbf (このIDを非表示/違反報告)
CIEL☆(プロフ) - 大崎 奏葉さん» 伝わったよ大丈夫!!◎ 推しは尊いものです!!! (2020年3月9日 19時) (レス) id: 6daf1523f9 (このIDを非表示/違反報告)
大崎 奏葉(プロフ) - CIEL☆さん» とにかくキュンキュンしたって言いたかったの! てか、推しが尊い← (2020年3月9日 19時) (レス) id: 289cb6b285 (このIDを非表示/違反報告)
CIEL☆(プロフ) - 大崎 奏葉さん» かなはちゃんありがと!! 縦読みあたし好きなんよ……!! 楽しいから使ってみて〜!! キュンキュンの……キュン言いすぎて何か分かんない 笑笑 (2020年3月9日 19時) (レス) id: 6daf1523f9 (このIDを非表示/違反報告)
大崎 奏葉(プロフ) - 文才あるわ……縦読み、今度使ってみようかな! あと、キュンキュンのキュンのキュンしたよ!←え (2020年3月9日 19時) (レス) id: 289cb6b285 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:CIEL☆ | 作成日時:2019年3月28日 17時

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