ちちんぷいぷい、恋になぁれ。 (ページ8)

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はじめましてページ8

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『ちょ、ちょっ！しげっ！大変やっ！神ちゃんも、早よ起きてっ！！』

重「もぉ～、朝から何やねん。うっさいなぁ～っ。」

神「んー？…どないした？」

目の前で
ニコニコと微笑む
“ 自称のんちゃん ” に恐怖を感じ
慌ててしげと神ちゃんを起こす。

『クマさんが、イケメンに変わった！』

重「はぁ？何寝ぼけたこと……って、はぁ～っ？！」

ムクッと起き上がったしげは
私の目の前に正座して
ニコニコしながら
楽しそうに
ユラユラと揺れるのんちゃんを見て
目を見開いた。

重「誰やねん、コイツっ！！」

望「おっす、オラ望！…お前は、しげやろ？」

重「………あかん。俺、疲れてるわ。」

そう言って
一時停止したしげは
自分の頬を軽くビンタし
もう一度横になろうとする。

『いやいや…しげ、寝たらあかん。これが現実や。』

そんなしげをもう一度起こすと
しげは
恐る恐る
のんちゃんに近づき
不思議そうに顔を覗き込んだ。

重「ほんまに……あの、ぬいぐるみ？」

『…そうみたいです。』

言われてみれば
近所の犬に噛まれたはずの左手には
不器用に包帯が巻かれていて
大きくてかわいい耳も
クマさんによく似ている。

望「はまちゃんに頼まれて、Aに会いに来た。」

それに、

のんちゃんは
なんとなく

おじちゃんにも
似ているように思えた。

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