ちちんぷいぷい、恋になぁれ。 (ページ11)

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はまちゃんページ11

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神「俺な、夢にはまちゃん出てきたことあんねん。」

神ちゃんが
甘めに焼いた玉子焼きを
私としげのお皿に取り分けながら
そんなことを言った。

『えっ？おじちゃんが…神ちゃんの夢に？』

神「…そうやねん。一度も会ったことないのに、夢の中でのんちゃんのこと紹介されてん。」

すると
それに便乗するように
モグモグと
口いっぱいに
ごはんを詰め込んだのんちゃんが
神ちゃんに「仲良しやもんなぁー？」と
ニコニコで首をかしげる。

神「信じられへんかもやけど、これがほんまやねん。…な？のんちゃん。」

望「んー、ほんま、ほんまっ。俺、はまちゃんに神ちゃんとこ行くでって誘われたもん。」

『えっ…でも、なんで神ちゃんなん？』

神「それは…分からんっ。」

重「分からんのかいっ！」

神ちゃんはそうやって
とぼけて笑うけど
私はなんとなく
おじちゃんが神ちゃんを選んだ理由が
分かる気がした。

神「あっ、のんちゃん。ごはんのおかわりは？いる？」

望「いるーっ！…さすが、神ちゃん。ほんまにオカンやっ。」

いつも周りをよく見ていて
人の小さな変化も敏感に反応して
どんなことに対しても真っ直ぐで
人のために熱くなれる人、

それが神ちゃんだから。

おじちゃんが
神ちゃんを選んだ理由は
きっと、間違いじゃないよ？

ね？おじちゃん。

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