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｢え？A？なんでここに？ってか、その傷どうしたんだよ。｣
飛びついたジェシーくんを抱き上げて、樹が聞く。
｢呼び捨てすんな。子ども、ここに通ってんの。
あと傷に関しては、さっき先生と1回その下りやったから割愛。｣
｢俺そのときいなかったし！でもなんか、相変わらずなんだな。｣
｢妻の知り合いですか？｣
北斗が警戒モードを隠そうともせずに尋ねる。いや、最早威嚇している。
ほんと、こういうところがワンコみたい。
樹も、あの頃とは比べものにならないくらい軽くはなっているけど、まだヤンキー感残ってるからな。
そもそも私はああいう仕事をしてる訳で、不良の1人や2人くらい、自分でどうにでもできるんだけど、北斗に言わせればそういう問題ではないらしい。
なんだか理屈を並べられたけど、聞き流してたから覚えてはいない。
｢嘘？いま妻って言った？このインテリイケメン、Aの旦那？｣
｢そんなに驚く？妻って言う言わない以前に、一緒に保育園にお迎え来てる時点で、ほぼほぼ旦那確定でしょ。｣
｢産休入るとは聞いてたけどさー、イメージしてた旦那と違うじゃん。｣
｢逆に何をイメージしてたのよ。｣
｢もっとイケイケの元ヤンみたいな？
ってか、どこで出会ったの？｣
｢幼なじみ。ちょうどこの子達と同じくらいの頃からの。｣
｢うわー、ドラマみたい。あ、旦那さん、お名前なんて言うんですか？｣
｢…高地北斗です。だから、妻とはどんな関係で？｣
樹の陽キャと、北斗の人見知り威嚇ワンコ感がぶつかり合っている。
｢この人、今はなんかクールぶってるけど、慣れるとこんなに大人しくないから。｣
｢おい。｣
｢北斗さんの写真撮ってもいいですか？
友達に送りたいんで！｣
北斗が｢コイツのこと何とかしろよ｣みたいな目で助けを求めてくるけど、なんか面白そうだし、気づかないフリしてよ。
どうするのかなー、と見ていると、北斗が耳打ちしてくる。
｢あのこと、父さんにバラすよ？｣
結局脅しかよ！ってか、｢あのこと｣って、心当たりがたくさんで分かんないし！
しょうがない、助け船を出してあげるか。
｢この人、写真撮ると魂取られると思ってるから、勘弁してやって。｣
｢ナチュラルに嘘つくな。｣
｢ねぇー！おしゃべり長い！
早くジェシーとお家行こうよー！｣
あ、忘れてた。可愛い息子に腕をぶんぶん振られ、お願いされた訳だし…
｢立ち話もなんだし、ジェシーくんと家にくる？｣
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ぽん(プロフ) - 続きが楽しみです！更新楽しみにしています (8月8日 21時) (
レス) @page7 id: ff3dfdb4f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごじゃむ | 作成日時：2023年8月4日 11時
