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再会 ページ6

「しーんたろ!お迎えきたよ。」




私たちの姿を見つけると、お友達の手を引いてバタバタと走ってきた。

初めて見る子だな。ハーフみたい。




「お母さん、お顔痛い痛いなの?」



やっぱり気づいちゃうよねー。



「そんなに悲しそうな顔しないでよ。もう大丈夫だから。」



「大丈夫じゃないから、慎太郎も無理しちゃだめだよーって言ってあげな?」



「無理しちゃだめっ」



マズい、このまま行くと慎太郎まで過保護化してしまう。うん、教育によろしくない。

「めっ」って言ってる慎太郎は可愛いんだけどさ。



「お手々繋いでるのは新しいお友達?」



「うん!あのね!ジェシーっていうの!新しいお友達!」



「お疲れさまです。お顔、何か怪我されたんですか?」



先生もやっぱ気になっちゃう感じ?



「ただのかすり傷です。」



隣から圧を感じるけど、気にしない気にしない。



「ジェシーくんは今日から入園したんですが、慎太郎くんともうすっかり仲良くなったみたいで。」



「慎太郎はすごいな。すぐお友達になれるって。」



北斗が慎太郎の頭を撫でられ、慎太郎は嬉しそうに笑っている。



「ねー!このあと、ジェシーとお家で遊んでもいい?!」



「お願い!僕も慎ちゃんちに行きたい!」



ちびっ子2人にぴょんぴょんと懇願され、思わず北斗と顔を見合わせ、小声で相談する。



「どうする?せっかく仲良くなったみたいだし、ジェシーくんを家に連れて帰る訳に行かないから、園庭で遊ばせる?」



「だね。まさか、あの北斗の血を受け継いでおきながら、はじめましてでお友達になれるなんて。」



「そんな昔の話、いつまで覚えてんの。」



耳が赤くなってる。

北斗は年中の途中から保育園に入って来たんだけど、人見知りだからかなかなか馴染めなくて、よく家に帰りたいって泣いてたもんね。



「すみません、ちょっと園庭で遊んでから帰っても大丈夫ですか?」



「もちろんです。今日はジェシーくんのお家もお迎えが早いって聞いてるので、もうすぐ来るんじゃないかと思います。」



なんて言ってるうちに、ジェシーくんが「にぃに!」と大きく手を振り始めた。

お迎え、お兄ちゃんなんだなーと振り返り、私は思わず大きな声が出た。



「田中樹?!」



そこにいたのは、私が非行などを担当する部署にいたときに散々世話をした人物だったから。

生活安全課に配属されてから、幾度となくというレベルで顔を合わせていた。

そんな樹がいま、スーツを着て保育園にいるなんて。

2→←お疲れさま



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ぽん(プロフ) - 続きが楽しみです!更新楽しみにしています (8月8日 21時) (レス) @page7 id: ff3dfdb4f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごじゃむ | 作成日時:2023年8月4日 11時

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