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ジェシーくんが家に来ることを聞いた慎太郎は大はしゃぎで、｢今日は静かに遊ぶんだよ｣と北斗からしつこく言い聞かせられていたんだけど…
｢あ！ジェシーだ！｣
まぁ、そんなの聞ける訳ないよね。
チャイムが鳴った瞬間にロケットスタートで玄関に走った慎太郎の背中に、｢こら、約束は？！｣という北斗の声が投げられている。
｢ジェシー、あーそーぼ！！｣
｢うん！おじゃまします！｣
靴を脱いで、いまにもどこかに走っていきそうな二人に、北斗がしゃがみこんで目線を合わせた。
｢慎太郎、今日のお約束はなんですか？｣
｢仲良く遊ぶ！｣
うん、それも正解。自信満々の想定外の解答に、北斗もバレないように一瞬だけ口もとを緩め、すぐにまた真面目な顔を作った。
｢それも大事だけど、二人ともまだ全部良くなった訳じゃないよね？｣
｢あ、えっと、静かに遊ぶように頑張る。｣
｢頑張る｣ってつけてるあたり、保険を掛けたな。
｢頑張るだけじゃなくて、ちゃんと静かに遊んでね。｣
元気なお返事をした二人は、仲良く手を繋いでリビングに入っていった。
｢ほんと、すみません。お世話になります。これ、家にあったやつで申し訳ないんですけど、みなさんでどうぞ。｣
｢わー、樹が社会人してる。｣
手土産を持ってちゃんと挨拶してる樹をつい茶化したら、顔を少し赤らめて｢俺だってもう社会人2年目だし｣なんてゴニョゴニョ言っていた。
ちなみに、北斗はまだ慣れてないワンコモードで、樹に警戒心を崩していない。
それからすぐ、北斗は仕事に行き、おじさんと樹もクリニックに出勤した。
｢じゃ、子供たちは俺がみておくから、Aちゃんは部屋で寝てて。｣
｢いいよ、こっちにいる。もう目が覚めちゃったもん。｣
｢こっちじゃロクにゆっくりできないでしょ。｣
と大我くんが言ってる傍から、慎太郎が完成したブロックの作品を持って｢みてみて！｣と寄ってくる。
｢ほらー。昨日の夜から食欲あんまり無いみたいだし、疲れが溜まってるんじゃないの？
北斗も心配してたよ。｣
｢北斗は基本何でもかんでも心配する人だもん。｣
｢まぁ、それを言われたら何も言い返せないんだけどさ。｣
｢ね？せっかくのお休みだし、慎太郎たちと一緒に居た方が癒やされるもん。｣
これ以上深追いされる前に、慎太郎とジェシーくんの輪に混ざった。
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ぽん(プロフ) - 続きが楽しみです！更新楽しみにしています (8月8日 21時) (
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作者名：いちごじゃむ | 作成日時：2023年8月4日 11時
