フジイくん先輩 (青)

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暗くなった階段に皆で移動して小瀧くんが鍵を閉めた



「良かったわ、今日一人やったらまた閉め出されてたわ」



と藤井先輩は満面の笑み





「よく、閉め出されるんですか？(笑)」



「望が大概助けに来るからあんまりないかな、一回だけ冬場にあってんけど死ぬか思たわ」



とガクガクおどける






先輩、だけど同級生みたいな、もっと言うなら年下みたいな気分になる



「ほんま年上とは思えへんわ」



小瀧くんもそう思ってたらしくて思わずそうたね？といいかけた、いかんいかん



一応先輩だぞ、A、
　



「Aちゃんごめんな、俺寝たらおきへんねん(笑)

女の子と話すのも久々でついつい抱き枕に……「すなや!(笑)」」




まったりと話す藤井先輩にしびれを切らしたのか話終わる前に突っ込みが入った






「あそこ、俺のもんやったから
誰もこーへんねん、基本的に
Aちゃん、ここらの人やないよな？」




「違います、転校してきてなかなか友達出来ないんですよねー、まだ一人も」



というと小瀧くんの長い腕が肩に回り藤井先輩の大きな掌が頭に乗った





｢「俺ら、もう友達やん」｣




兄弟みたいに重なった声は私が求めていた友達、が出来たことを示してくれていて



嬉しくて嬉しくて思わず自分から握手をした





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