フジイくん先輩 (青)

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「ね、桜木さん」


「は、い」


「ふはっ、なんでそないかたいねん!(笑)」



「えー、ん、分かんない」


いいえ、きっと紛れもなく貴方のお顔がお美しいからです、ごめんなさい、嘘ついて







藤井先輩はまだ寝たままで、どうしようもないから小瀧くんはガザガザのコンクリートに胡座をかいた



「何でココ来たん?」



小瀧くんは扉を指差しながら訪ねる







「あぁ、お母さんに友達とあそんでくる、なんて見栄張っちゃったから暇つぶししてたらフェンス乗り越えて寝てる藤井先輩見つけて


藤井先輩、した向いてたから飛び降りるんじゃないかと勘違いして来たの

慌ててたんだよ？(笑)私
それなのに私方向音痴やから10分もかかっちゃった、屋上までくんのに」





自分で話しておきながら自分の失態に顔が熱くなっていく






「顔赤いって(笑)そんなん誰にでもあるし、むしろかわいいやん
流星とかもっとアホやからな」





というと飛び出る飛び出る藤井先輩の失態談







口に水含んだまま喋り出す、とか


地元で迷子になる、とか


服にこぼされたコーラを舐めろ！と言った、とか



こんなのばらされて藤井先輩怒んないかな？





そう思っても楽しそうに話す小瀧くんは人懐っこくていい人だなぁって思う








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