フジイくん先輩 (青)

▽12 ページ12

.


「行ってきーや、流星んとこ」


待たせてしまったせいか流星くんから駆け寄ってくれたのが申し訳なかったから自分でも走っていった



「ごめんなさい！迷っちゃって!!」


「ふはぁーー、よかったぁ、襲われたんちゃうかと」



「迷っちゃって......」


「よかったぁ!!ほんま
もう痛くなくなったんやけど(笑)」



手で髪をかきあげてぶつけた所を見せた





「あれ？ごめんなさい！」






「ふはっ、Aちゃん(笑)そりゃ、もう治ってるわ」


後ろを振り返ると濱田さんが歩いてきていた






「......濱ちゃん？」


「よおっ、流星
Aちゃん迷ってたから送ってやったんやで？」



「......あ、あぁ、そうなん、濱ちゃんありがとうな」







いーえーと笑った濱田さんは屈託のない笑みで藤井せんぱいは口角だけ上げた笑みだった








「ほな、またな、俺は行くわ」


「濱ちゃんありがとうな」


「ありがとうございました」




小瀧くんと同じように片手をあげた



「ふう、」






「藤井、せんぱい?ほんと、ごめんなさい


......っ、いったあ」



「ほんま、心配したわ
でこぴんぐらいされてもしゃーないわな」




と言いながらも頭をぽんぽんとしてそのままぐしゃりと髪を撫でた





.

▽13→←▽11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す