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ーSunday 14:00
「菜々、結婚おめでとう!」
白いウエディングドレスが眩しく見えた。
あの頃よりも何倍も綺麗になった菜々は、誰よりも幸せに笑う。
「A、来てくれてありがとう〜」
しばらく会えていなかったけど、それでも自分の宝物を誰かに譲るような、そんな切ない気持ちもどこかにあって。
「菜々ぁ〜」
私の涙腺は見事に崩壊した。
そんな私をよしよしと頭を撫でて笑う菜々。
「Aがわざわざ帰省してくれたことも嬉しいけどんやけど、小瀧と一緒に来たことが一番びっくりしてるで」
詳しく聞きたい、と菜々は小声で言うものの、生憎花嫁は忙しく、ゆっくり話す時間はない。
そんな望は、新郎の重岡さんがサッカー部の先輩だとかで、ビールを注ぎながら和気あいあいとふざける姿が目に入った。
「しげが結婚できると思ってへんかった」
「何や〜僻みか〜」
「こんなわけ分からん奴が一家の大黒柱やで」
「うっさいわ」
どうせ同じ会場に行くならばと、望が私の分まで新幹線を取ってくれたから、一緒に来ることになった。
明日も仕事だから、とんぼ返りになるのも同じだった。
新郎新婦との団欒も束の間、お色直しに会場を出ていった。
望とはテーブルが離れていたため、私と関わることはほとんどなかった。
そして相変わらず、女性の視線を集めている。
「(モテるって大変だな…)」
披露宴も終盤になると、菜々の親に向けた手紙では会場が涙に包まれる。
幸せな2人に祝福の拍手が向けられ幕を閉じた。
菜々とゆっくり話す間も無かったなと、ホテルのクロークへと向かうと望と出交した。
「あ、A、二次会行く?」
「帰りの新幹線何時やっけ?」
望とそんな話をしていると。
「のんちゃん?」
明るい女性の声に呼ばれ、望がハッと振り返った。
「やっぱりそうや〜!久しぶりやな〜」
「香織、」
「のんちゃん元気してた?」
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キリ(プロフ) - とても面白いです!!更新待ってます (2019年7月30日 22時) (レス) id: cc93d62566 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年3月14日 3時