２８３Q ページ46
Aside
ダムっ、ダムっとボールを突く蘭。
そのボールを取るために動きを予測して動く俺。
裏の裏を読んだつもりが、そのまた裏を読まれ抜かれる。
「っまだ！」
「うぉ！」
抜かれた後も手を出しあがくが、結局とることはできなかった。
でも、なんだかあとちょっとでつかめそうで。
蘭がつないだボールは青峰に渡った。
そして蘭と俺の１on１の後は、火神の青峰の１on１が始まった。
どんどん速くなる青峰の動き。
火神は抜かれ、そのままシュートを決められるかと思えばその先には黒子がいて、青峰の手があたりチャージング。
ファウルだ。
「青峰君にボクの動きがわかるなら逆も言えるでしょう？過ごした時間は一緒です。
つくづくバスケだと気が合いますね、青峰君」
「……やってくれんじゃねーか、テツ！」
その通りである。彼らの相棒であった時間は同じだ。
それから黒子のイグナイトパスのおかげでもあり、第３Ｑ初めに点数を取ったのは誠凛の日向先輩であった。
最初は火神や俺以外は取れなかったあのパスは、今では全員とれる。
それだけ皆成長したんだ。
俺だって昔はギリギリとれてただけだったしね。
そして、ついにこの試合初めて誠凛が一点リードした。
嬉しい気持ちもあるが、気は抜けない。
「健気やなぁ…健気すぎて、涙出るわ」
桐皇の脅威はもちろん青峰だけでない。
メガネをかちゃりと位置調整し怪しく笑う今吉さんだって、厄介な相手なのだ。
そして、前回通りベンチにいるさっちゃんだって。
「まいるなあホンマ…どいつもこいつも健気すぎて涙出るわ。
…ただなぁ、マジメにがんばれば必ず勝てるとか、そんな甘ったるく世の中できてへんで」
その言葉は厳しくもその通りではある。
そんな今吉さんは、驚くことに黒子のマークについた。
裏があるにしか見えないその行動に、俺は思わずさっちゃんの方へ顔を向けた。
真剣そのものの顔をしたさっちゃんを見て、俺は察する。
これは、黒子封じなんだと。
「知っとるか？鏡ごしにしか見えないもんもあるらしいで」
「……？」
できるわけないと、他の人は思うだろう。
でも、ある程度彼と付き合いがある人はわかる。
この人は人の嫌がることをすることに関しては、ピカイチなんだって。
表情、しぐさ等から相手の心を読む…腹の探り合いに関しちゃ、妖怪並みなんだって。
天才と妖怪とさっちゃんがいる桐皇が強いのなんて当たり前なんだよな、と今更ながら思った。
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こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» だーすんごい嬉しい反応貰っちゃったへへ！！ありがとうございますっっこれからもたまに漂う幼馴染み臭を楽しんでもらえたらいいなって思います！ (2023年2月6日 19時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - あばーー！！かっこよすぎるよ！主くん！！幼馴染みのきーちゃんと似たような感情で、似たような台詞で、似たような場面で！！幼馴染み最高！！やばすぎる…！ (2023年2月5日 19時) (レス) @page49 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - にゃん太さん» ですよね！？マジで永遠に畑耕して牛達の世話してます笑笑 わ〜ほんとですか！！貴重だ〜！！ありがとうございます、マイペースですが頑張ります！！ (2023年2月5日 9時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - らぶさん» おお！？蘭推し嬉しいです！！蘭の心情もいずれ書こうと思ってますので…🤗ありがとうございます、頑張ります！ (2023年2月5日 8時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太(プロフ) - 牧場物語が面白すぎるのまじでめっっちゃわかります！！！！実は初期の頃から読ませていただいていたりします。ず〜〜っと大好きな作品です！作者様のペースで頑張ってください！！！！ (2023年2月5日 6時) (レス) @page49 id: e8e9837ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2020年5月24日 10時
