２６２Q ページ25
Aside
「火神君、お湯にタオルつけてはダメですよ」
「あ？そーなのか？」
「温泉のルールだねぇ」
米国にいた火神に黒子と俺で日本の温泉のルールを教える。
そう、温泉。
俺達誠凛高校バスケ部はなんと温泉に来ている。
監督のクラスメイトの親戚が旅館をやっているらしく、今はシーズンじゃないため格安でお得だと聞いたらしい。
ＷＣ予選の連戦で疲労が蓄積している俺たちのリフレッシュがてら予約してくれた。
旅館の温泉だなんて何年ぶりだろう、ここ数年家族旅行にも行ってないからなぁ。
ふぅ…と丁度いい温度の温泉にゆったりと肩まで浸かり息をつく。
まぁ、こんな風に穏やかのまま温泉を浸かっていられるわけなく。
火神が日向先輩の背中流しの際、掃除用のブラシで背中を削いだり。
黒子が二号のシャンプーをして、自分の体を覆うほどの泡に包まれたり。
…もう一度火神が日向先輩の背中をブラシで削いだり。
そして小金井先輩が火神を使って隣の女湯を覗こうとしたり…
「発進！！」
「うおおいどこへだ！！」
「そんなの…決まってるだろ？見ないと…」
「ちょっ、先輩それは…！」
ザバンとお湯から立ち上がり、悪ノリしだした先輩たちをどうにか止めようとするが…こうなるといい方法が思いつかない。
あわわ、となっている俺の後ろでは黒子がのぼせて浮いている。
「すみません、ちょっとのぼせました」
「先あがってろ！！火神！！」
近くにいた伊月先輩が火神を呼び黒子を回収した後、先輩たちは女湯と男湯を隔てている壁に穴が開いているのを発見し騒いでいて、俺はもう止められないと遠くの空を見つめた。
あぁ、俺のチームメイトたちが犯罪者になってしまう…と何も出来ず突っ立っていると興奮し止められない先輩たちを諌めてくれる方が降臨した。
彼女は俺の隣に立ちにっこりと笑っていた。
「楽しそうね！なんならまぜてよ！」
俺は一歩一歩後ろに下がり、きゅっと腰に巻いていたタオルの端を結びなおした。
「全員歯ぁ、喰いしばれ」
因果応報な彼らから目を逸らし、気づいた時には監督からのお仕置きを受けた彼らはプカァッとお湯に浮いていた。
パンパンっと手を払う監督が俺の方へ来るのでぎゅっと目を瞑る。
しかし強い打撃はこず、すれ違いざまに肩をぺちりと叩かれただけ。
「長崎君はこれだけ！あとはよろしく！」
そう言って監督は男湯から出て行った。
．
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こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» だーすんごい嬉しい反応貰っちゃったへへ！！ありがとうございますっっこれからもたまに漂う幼馴染み臭を楽しんでもらえたらいいなって思います！ (2023年2月6日 19時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - あばーー！！かっこよすぎるよ！主くん！！幼馴染みのきーちゃんと似たような感情で、似たような台詞で、似たような場面で！！幼馴染み最高！！やばすぎる…！ (2023年2月5日 19時) (レス) @page49 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - にゃん太さん» ですよね！？マジで永遠に畑耕して牛達の世話してます笑笑 わ〜ほんとですか！！貴重だ〜！！ありがとうございます、マイペースですが頑張ります！！ (2023年2月5日 9時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - らぶさん» おお！？蘭推し嬉しいです！！蘭の心情もいずれ書こうと思ってますので…🤗ありがとうございます、頑張ります！ (2023年2月5日 8時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太(プロフ) - 牧場物語が面白すぎるのまじでめっっちゃわかります！！！！実は初期の頃から読ませていただいていたりします。ず〜〜っと大好きな作品です！作者様のペースで頑張ってください！！！！ (2023年2月5日 6時) (レス) @page49 id: e8e9837ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2020年5月24日 10時
