２６０Q ページ23
Aside
「とんでもない」
そんな俺に眉間の皺を寄せる花宮さん。
想像できた反応に思わずんふっと笑ってしまう。あ、笑っちゃった。
「笑いに来てんじゃねぇかッ…」
「ちが、違いますよ、花宮さんの顔が面白くて」
「おいお前だんだんテメェの兄に似てきたな？」
蘭に似てきたなんて心外である。
すみません、と一応謝りこほんと咳き込む。
「…やっぱり花宮さんたちがやってることって許されることじゃないなって思いますよ。
選手生命に、関わることですし。…けど貴方はどれだけ言ってもやめないんでしょう」
「わかってんなら口出すんじゃねーよ」
そう吐き捨て俺を睨みつける花宮さんに、俺は試合中思っていたことを口に出す。
「…ねぇ花宮さん。どうして俺に手を出さなかったの」
「…ッハ、自惚れンなよAクン。
お前にとってそっちの方が堪えると思ったからだよ。カッとなって俺たちに拳でもいれてくれりゃあよかったのによ」
手のひらを上に向け、肩をすぼめる花宮さんは俺をバカにするようにまた笑った。
殴るわけないじゃん、そんな火神みたいな馬鹿なことしない。
「…なーんだ、てっきり蘭が怖くて俺に手を出さなかったのかと」
「……怖くはねぇ。あの人は面倒くさいだけだ、さっきだって…」
あ、やっぱり蘭は関係してたんだ。ていうかさっき…？
何かあったのかと首を傾げると、今度はうんざりしたような顔をして、目線を逸らす花宮さんはやっぱり表情豊か。
また笑いそうになるのを必死に我慢していると、彼の後ろで風船ガムが割れた音がした。
「いやなんでそんな仲良く出来んの？」
口周りに割れて引っ付いたガムをひきはがしながら前髪で目が隠れた花宮さんのチームメイトは言う。
他四人は何も言わないけど、そのうち何人かは同じことを思っているのだろう。
「花宮からいろいろ聞いたけどさぁ、ほんと君ザ・いい子ちゃん、って感じだよね。なのにその真逆の花宮とこんな仲よくおしゃべりできるわけ？弱みでも握ってんの？」
「原黙れ」
弱み、弱みか。
今吉さんと蘭が花宮さんをいじり倒して脇下を倒れるまでくすぐり見下ろされながら嘲笑される姿は何度か見かけたけど、それくらいじゃ弱みじゃないしね。
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こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» だーすんごい嬉しい反応貰っちゃったへへ！！ありがとうございますっっこれからもたまに漂う幼馴染み臭を楽しんでもらえたらいいなって思います！ (2023年2月6日 19時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - あばーー！！かっこよすぎるよ！主くん！！幼馴染みのきーちゃんと似たような感情で、似たような台詞で、似たような場面で！！幼馴染み最高！！やばすぎる…！ (2023年2月5日 19時) (レス) @page49 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - にゃん太さん» ですよね！？マジで永遠に畑耕して牛達の世話してます笑笑 わ〜ほんとですか！！貴重だ〜！！ありがとうございます、マイペースですが頑張ります！！ (2023年2月5日 9時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - らぶさん» おお！？蘭推し嬉しいです！！蘭の心情もいずれ書こうと思ってますので…🤗ありがとうございます、頑張ります！ (2023年2月5日 8時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太(プロフ) - 牧場物語が面白すぎるのまじでめっっちゃわかります！！！！実は初期の頃から読ませていただいていたりします。ず〜〜っと大好きな作品です！作者様のペースで頑張ってください！！！！ (2023年2月5日 6時) (レス) @page49 id: e8e9837ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2020年5月24日 10時
