２５６Q ページ19
Aside
黒子のパスがつながるようになり、点差も縮まってきた。
しかし日向先輩のいつもの３Pがなかなか決まらない。そして相変わらず中にいる木吉さんへのラフプレーがひどい。
そんな時、誠凛側からのタイムアウトの笛がなった。
「交代よ、鉄平」
ベンチに戻って、すぐに監督が吐いた言葉はこれだった。
「…な！！ちょっと待てよ！！もう少しなんだ！！それに今抜けたら…」
「ダメよ。
去年と同じようなことが起きるぐらいなら…、恨まれた方がマシよ」
「…リコ」
監督の目のふちには涙が溜まっており、声が震えている。
監督に続き、黒子も賛成だと声をあげた。
「僕に兄はいないですけど…守ると言われたときお兄さんみたいだと思ったし、嬉しかったです。だからこの先も守ってほしいし、この試合これ以上ムリしてほしくないです」
「…ッ」
兄、兄かぁ。確かに世間一般のいい兄っていうのは木吉さんみたいな感じなのかな。
うちにはちゃらんぽらんしかいないから、木吉さんに対して兄というカテゴリーがすぐに出てこなかった。
黒子の言葉を聞いて歯を食いしばる木吉さん。
そして先ほどまで黙っていた日向先輩があーじれってぇと大きな声を出す。
「後は任せろってんだよ！！おとなしくすっこんでろ！！
俺達が約束やぶるとでも思ってんのか」
「ああ…、そうだな。…スマン
あとは…頼む…」
「あたりめーだダァホ、いい子にして待ってろ。ＷＣの切符持って帰ってくらぁ」
荒々しい口調に頼もしい背中、この日向先輩は、先ほどまで不調だった彼ではないと直感的にそう思った。
俺はにこっと木吉さんに笑みを向けて、コートに戻る。
なにがなんでも勝たなければ。元からそのつもりではあったけれど、余計気合が入る。
タイムアウトが終わって、一発目の誠凛ボールが日向先輩に渡った。
さっきまで全然入らなかった３Ｐ。
構えから違うように感じた。
不自然に入っていた肩の力が抜け、ふわっとボールが浮き、なんの違和感もなくゴールへボールが吸い込まれていく。
日向先輩のスイッチが、入った。
これは負けてらんないなぁ。
黒子から回されたパスを俺も３Ｐでチームに貢献する。
ワッと湧く会場、この後に火神が入れたダンクで余計歓声が大きくなった。
「逆転…誠凛逆転――！！」
途中相手チームに点を取り返されたりしたが、六十九対六十八で誠凛はやっと逆転することが出来た。
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こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» だーすんごい嬉しい反応貰っちゃったへへ！！ありがとうございますっっこれからもたまに漂う幼馴染み臭を楽しんでもらえたらいいなって思います！ (2023年2月6日 19時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - あばーー！！かっこよすぎるよ！主くん！！幼馴染みのきーちゃんと似たような感情で、似たような台詞で、似たような場面で！！幼馴染み最高！！やばすぎる…！ (2023年2月5日 19時) (レス) @page49 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - にゃん太さん» ですよね！？マジで永遠に畑耕して牛達の世話してます笑笑 わ〜ほんとですか！！貴重だ〜！！ありがとうございます、マイペースですが頑張ります！！ (2023年2月5日 9時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - らぶさん» おお！？蘭推し嬉しいです！！蘭の心情もいずれ書こうと思ってますので…🤗ありがとうございます、頑張ります！ (2023年2月5日 8時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太(プロフ) - 牧場物語が面白すぎるのまじでめっっちゃわかります！！！！実は初期の頃から読ませていただいていたりします。ず〜〜っと大好きな作品です！作者様のペースで頑張ってください！！！！ (2023年2月5日 6時) (レス) @page49 id: e8e9837ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2020年5月24日 10時
