２５５Q ページ18
Aside
選手交代が終わり、霧崎の攻めが入る。
それを木吉さんがリバウンドを取り、黒子と交代した伊月先輩にボールが渡った。
一気に反撃するためゴールへ走る伊月先輩は並走していた火神へパスをする。
が、花宮さんのスティールでボールがはじかれた。
そのまま花宮さんはシュートを決め点が入る。
あの伊月さんが止められた。…しかもその後何度も。
俺達誠凛はなかなかパスが繋がらず、まるですべて読まれてるようで。
……いや実際にすべて読まれているのだろう。
蘭から聞いたことがある、花宮さんのIQは２００あるのだと。
第３Qは、火神が最初に決めたダンク以降誠凛の点が入ることがなかった。
なんなら俺、一度もボール持ってないかもしれない。
「…っくそ！！」
「伊月っ」
パスが繋がらないことに苛立つ伊月さんが地面を叩く。
これは悪循環だ、皆の頭に血が上ったままでは花宮さんの思うまま。
俺だって冷静にふるまっているだけで、普段より冷静さは欠けている。
いつもよりパスを出せない、シュートが打てない、そんな状況が続くのだ。ストレスはたまる。
むしゃくしゃしているのを誤魔化すように乱暴に額の汗を拭っていると、黒子が口を開いた。
「…もしかしたら敗れるかもしれません」
「え？」
「…僕がチームプレイをやめれば」
黒子が提案してきた作戦は、黒子を除く四人はいつも通りプレイし、黒子は独立して動くという。
確かに、黒子が独立して動けば予想外の動きで予測なんてできないかもしれない。
これは賭けだけど、このチームなら。
その作戦で第４Qが始まった。
早速伊月先輩から日向先輩へパスのラインが引かれる。
そしてそのラインをふさぐように花宮さんが手を伸ばすが、その前に黒子がボールをはじく。
はじいた先は俺の背後、俺はビックリしたけどギリ反応で来たのでそのままシュート。
これは…
「俺たちの信頼が試されるってわけね」
味方すらどこにくるかわからないパス。
いままでやって来た黒子との練習の日々、体にしみこんだ感覚と信じる心できっとパスは繋がる。
．
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こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» だーすんごい嬉しい反応貰っちゃったへへ！！ありがとうございますっっこれからもたまに漂う幼馴染み臭を楽しんでもらえたらいいなって思います！ (2023年2月6日 19時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - あばーー！！かっこよすぎるよ！主くん！！幼馴染みのきーちゃんと似たような感情で、似たような台詞で、似たような場面で！！幼馴染み最高！！やばすぎる…！ (2023年2月5日 19時) (レス) @page49 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - にゃん太さん» ですよね！？マジで永遠に畑耕して牛達の世話してます笑笑 わ〜ほんとですか！！貴重だ〜！！ありがとうございます、マイペースですが頑張ります！！ (2023年2月5日 9時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - らぶさん» おお！？蘭推し嬉しいです！！蘭の心情もいずれ書こうと思ってますので…🤗ありがとうございます、頑張ります！ (2023年2月5日 8時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太(プロフ) - 牧場物語が面白すぎるのまじでめっっちゃわかります！！！！実は初期の頃から読ませていただいていたりします。ず〜〜っと大好きな作品です！作者様のペースで頑張ってください！！！！ (2023年2月5日 6時) (レス) @page49 id: e8e9837ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2020年5月24日 10時
