２４９Q ページ12
Aside
俺たちが見たあの金髪の意味だとか、高校ではバスケをする気はなかったことだとか、そんな時に木吉さんに出会ったことを先輩は淡々と話してくれる。
もともと誠凛にはバスケ部がなかったから、新たに部を立ち上げるために木吉さんが日向先輩をしつこく誘い、監督も誘われたが最初は乗り気でなかったのだという。
けれど木吉さんに１on１で一本でも取れたらもう諦める、と言われ勝負を始めたが結局一本とることは難しく、木吉さんに バスケを諦めることを諦めろ と諭され、バスケをまた始めたんだって。
そして、やはり日向先輩がバスケをやめようと思ったきっかけは、帝光中…キセキのバスケが関わっていた。
「んで、俺たちはリコに監督になってもらうために屋上にだな…」
日本一にならなければ全裸で告白すると言ってしまったらしい。
アレの発端は日向先輩だったんだ…、でも、覚悟の表し方としてはいい案ではあるよね。
だって全裸は本当に嫌だもん。
「俺たちは死ぬほど練習した、そのおかげで予選リーグ決勝まで上り詰めた。けど…」
そこで霧崎第一、花宮さんと戦った。
きっと、俺と黒子があの日見た試合のことだ。
その時に木吉さんは足を負傷したという。
痛めてしまった足を直すために手術をしてリハビリをして、となると高校を卒業してしまうので、だましだましでリハビリをし一年だけバスケをする選択肢を選んだんだと。
その話をする日向先輩は終始苦虫を噛み潰したような顔をしていて、胸がずきりと痛んだ。
日向先輩は、いや、誠凛の先輩たちは花宮さんを恨んでいる。
花宮さんのあの性格だ、故意に木吉さんを壊しに行ったのは明確である。
俺、花宮さんのそういうところは問答無用で大嫌いだ。
「…ってわけだ。って、オイあんまりしんみりすんなよ！ただの昔話だ、お前らが気にやむことじゃねぇ。ただ木吉と一緒にやれるのは今年だけだ。悔いは残したくないとは思ってる」
日向先輩はそう言って話を終わらせる。
分かれ道になり、日向先輩は俺たちを残し違う道を帰って行った。
「…お前らが気にやむことはねぇ、…か。なんだかなぁ」
「水くさい、ですね」
「あんな話聞いて燃えないわけねーぜ」
さっきまで雲がかった空が晴れ、綺麗な星が浮かぶ夜空の下、俺たちの闘志はメラメラと燃えていた。
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こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» だーすんごい嬉しい反応貰っちゃったへへ！！ありがとうございますっっこれからもたまに漂う幼馴染み臭を楽しんでもらえたらいいなって思います！ (2023年2月6日 19時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - あばーー！！かっこよすぎるよ！主くん！！幼馴染みのきーちゃんと似たような感情で、似たような台詞で、似たような場面で！！幼馴染み最高！！やばすぎる…！ (2023年2月5日 19時) (レス) @page49 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - にゃん太さん» ですよね！？マジで永遠に畑耕して牛達の世話してます笑笑 わ〜ほんとですか！！貴重だ〜！！ありがとうございます、マイペースですが頑張ります！！ (2023年2月5日 9時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - らぶさん» おお！？蘭推し嬉しいです！！蘭の心情もいずれ書こうと思ってますので…🤗ありがとうございます、頑張ります！ (2023年2月5日 8時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太(プロフ) - 牧場物語が面白すぎるのまじでめっっちゃわかります！！！！実は初期の頃から読ませていただいていたりします。ず〜〜っと大好きな作品です！作者様のペースで頑張ってください！！！！ (2023年2月5日 6時) (レス) @page49 id: e8e9837ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2020年5月24日 10時
