２４８Ｑ ページ11
Aside
外がすっかり暗くなったころ、やっと片づけ掃除が終わった。
先輩たちが帰っていく中、俺と火神と黒子だけがふうと一息ついて部室に残っている。
なんとなく火神へ視線を移すと、手元には何かあり、それをじっと見つめていることに気が付いた。
「火神、どうしたの？」
「さっきから何を見ているんですか」
「お前ら…コイツ見たことあるか」
「？いえ…」
火神が見せてくれたのは、一枚の写真。
メガネをかけた金髪で目つきの悪い男子生徒。
どこかで見たことがあるような、ないような。
「そりゃ俺だ！」
「え」
首をかしげて写真を見ていると、部室の外からその写真の人物本人だという日向先輩が声をかけてきた。
この、金髪が…日向先輩…？
「ふっ、ぶははっははは似合っ、てね…つかダセエっ！！」
「っ…っ…！！」
「……んふっ」
「出るぞホラ！ボコボコにしてやるから！」
腰を抜かして大爆笑する火神。
体を震わせ大笑いするのを我慢している黒子。
口元を強く押さえてどうにか漏れそうな笑い声をとどめる俺。
外に出ると有言実行で一発頭を殴られた。痛い。
おとなしくなった火神は日向先輩の単独写真だけじゃなく、誠凛バスケ部結成時の集合写真を先輩に渡した。
「へえ…去年の写真か。よく出てきたなこんなもん」
「主将は、バスケ高校から始めたんですか？」
「違―けど、…なんで？」
「その写真のカッコが、っふ！」
「いつまで笑ってんだコラ」
「黒子駄目だよ笑っ、ちゃ！」
「おうおう長崎珍しくもう一発行くか？」
一歩下がって殴られないように目をそらす。
とにかく日向先輩の昔の姿はツボすぎた。
「…俺と伊月、水戸部は中学からやってた。コガと土田は高校からだ」
バスケやってるようには見えねぇか、と零す日向先輩に今度は火神が何拍か置いて声をかけた。
「……主将。もう一つ聞いてもいいすか？」
「ん？」
「木吉先輩が今年が最後ってあれ…、どういうイミすか？」
―――――――え？
思わず歩んでいた足が止まる。
木吉さんはまだ二年生だから、普通に考えたら今年を省いてあと一年ある。
けど…、…理由は左足だろう、昨日の試合の最後特に怪しかった。
「そうだな…どうせならこの機会に話しておくか」
星も見えない雲がかった空の向こうを見ながら、日向先輩は話し始めた。
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こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» だーすんごい嬉しい反応貰っちゃったへへ！！ありがとうございますっっこれからもたまに漂う幼馴染み臭を楽しんでもらえたらいいなって思います！ (2023年2月6日 19時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - あばーー！！かっこよすぎるよ！主くん！！幼馴染みのきーちゃんと似たような感情で、似たような台詞で、似たような場面で！！幼馴染み最高！！やばすぎる…！ (2023年2月5日 19時) (レス) @page49 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - にゃん太さん» ですよね！？マジで永遠に畑耕して牛達の世話してます笑笑 わ〜ほんとですか！！貴重だ〜！！ありがとうございます、マイペースですが頑張ります！！ (2023年2月5日 9時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - らぶさん» おお！？蘭推し嬉しいです！！蘭の心情もいずれ書こうと思ってますので…🤗ありがとうございます、頑張ります！ (2023年2月5日 8時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太(プロフ) - 牧場物語が面白すぎるのまじでめっっちゃわかります！！！！実は初期の頃から読ませていただいていたりします。ず〜〜っと大好きな作品です！作者様のペースで頑張ってください！！！！ (2023年2月5日 6時) (レス) @page49 id: e8e9837ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2020年5月24日 10時
