２７３Q ページ36
Aside
高校のバスケットボール三大大会は、夏のI・H、秋の国体、冬のW・C。
少し前までその中の最大のタイトルは夏だった。
けれどスポンサーの獲得やテレビ中継の開始などにより、年々冬の規模も拡大していき、今や夏と同等…あるいはそれ以上となった最大最後のタイトル、ウインターカップ。
それに向け俺たちは死に物狂いで練習してきたわけだが。
「なっにっをっやっとんじゃあのバカはー！！」
監督が怒りを込めた叫びで言ったバカとは火神の事である。
開会式はもう終わった、なのに火神の姿はまだない。
しっかり時差のことを忘れていたみたいで、もうすぐ着くそうなのだがさすが火神としか言いようがない。
ハハ、と思わず乾いた笑いが出たところでふと視界に入った財布を鞄から落とした選手。
その人は落としたことに気がついていないようで、俺は慌てて拾い上げ追いかけ財布を渡した。
驚き感謝を述べた選手に俺はいえいえと返し皆の元へ帰る。
「あ！長崎君どこ行ってたの！」
「すみません、落とし物を拾って…どうかしたんですか？」
「今さっき黒子がメールで赤司に呼ばれたって…それで降旗をついて行かせたんだけど、長崎はきてないか？」
日向先輩にそう言われ携帯を確認すると、俺にも赤司から連絡がきていた。
「…きてました。俺も、行ってきていいですか？」
「…ええ、午後から試合だからそれまでには戻ってきてね」
「はい、ありがとうございます」
携帯だけ持ち、荷物は置いて、俺も指定された場所に小走りで向かった。
俺と黒子だけが呼ばれたわけではない、黒子以外のキセキの世代も呼ばれている。
中学卒業以来会っていないのは…、赤司だけだな。
少しの緊張と、再開の喜びが混じった心情が俺の進む足を速くさせた。
「もう皆集まってたんだ」
「あ！A―！遅いっスよぉ！」
俺が着いた頃には赤司以外のメンバーがそろっていた。
そんな中、怯えているのか微妙に震えている降旗。
大丈夫？とこちらに手を振る涼太を無視して降旗を心配していると、またキャンキャンと吠えられた。うるさ。
「涼太うるさい。さっきからずっとなってる携帯もうるさい」
「ファンの子からの応援メールだから仕方ないんスよ〜」
「あぁそう」
「興味なさすぎない！？」
いつも通りでしょ、と笑って言えば隣の降旗から苦笑いを零された。
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こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» だーすんごい嬉しい反応貰っちゃったへへ！！ありがとうございますっっこれからもたまに漂う幼馴染み臭を楽しんでもらえたらいいなって思います！ (2023年2月6日 19時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - あばーー！！かっこよすぎるよ！主くん！！幼馴染みのきーちゃんと似たような感情で、似たような台詞で、似たような場面で！！幼馴染み最高！！やばすぎる…！ (2023年2月5日 19時) (レス) @page49 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - にゃん太さん» ですよね！？マジで永遠に畑耕して牛達の世話してます笑笑 わ〜ほんとですか！！貴重だ〜！！ありがとうございます、マイペースですが頑張ります！！ (2023年2月5日 9時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - らぶさん» おお！？蘭推し嬉しいです！！蘭の心情もいずれ書こうと思ってますので…🤗ありがとうございます、頑張ります！ (2023年2月5日 8時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太(プロフ) - 牧場物語が面白すぎるのまじでめっっちゃわかります！！！！実は初期の頃から読ませていただいていたりします。ず〜〜っと大好きな作品です！作者様のペースで頑張ってください！！！！ (2023年2月5日 6時) (レス) @page49 id: e8e9837ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2020年5月24日 10時
