八十三枚目 ページ37
Aside
さつきちゃんは最初、私たちが寄り道をするのを止めていた。
理由は黒子が右手を捻挫してるから。
でも黒子がこの前国語の授業を休んだため、さつきちゃんのノートをコピーさせてほしいとお願いしたら、コンビニだけだからね！とお許しが出た。
さっそく恋した障害が出ちゃってて可愛かった。
そうしてコンビニについた私たちは、お菓子買う組とコピーする組で別れる。
「Aっち、なんか買ってあげようか？」
「アンタさつきちゃんのノートコピーほしいんじゃなかったの？」
「いやぁ、よくよく見てみたらちゃんと書けてたんスよ！見返しても問題わかんないけど！」
新味、ラー油トマト味のまいう棒を探しに行く紫原について行っていると、黄瀬がそう話しかけてきた。
黄瀬はニコニコと笑っているが、一般的には笑えねぇぞ。
ノート取っている意味が内申点稼ぎしかないようで可哀想だ、勉強しても…無駄なんだろうね。
「何買ってくれんの」
「なんでも！」
「じゃあコレ」
「了解っス！」
紙パックのミルクティーを取って渡すと黄瀬はすぐにレジへ並びに行った。
思わず言葉に甘えたが、いきなり奢るよ、なんて機嫌がよかったのだろうか。
まあ黄瀬はモデル業とかしてて中学生にしたら自分のお金はあって余裕があるんだろうけど、私だけとか。
確かに紫原とかに言ったら遠慮なしに何千円分ものお菓子持ってくるだろうし、比較的小食に見える私に言ってきたのかな。知らないけど。
結局今いるコンビニには新味のまいう棒もなく、コピー機も他の帝光中生徒が大量に押しかけて来ていたため用紙切れ。
で、何一つ目的を果たせず私はミルクティー、黄瀬がフランクフルトを片手にコンビニを後にすることとなった。
あと紫原はお菓子がいっぱいに入った袋をぶら下げて。
「仕方ねぇ、他のコンビニ探すか」
「ええ！？約束が違う！」
青峰の言葉にさつきちゃんがつっこむ。
でもこのままじゃ彼らの目的は果たせない。
そして緑間が他のコンビニでも同じことが起こるだろうから…、と話すと黒子がいいところがあると手を上げた。
「ボクがよく行くゲーセンにコピー機も置いてあるんです。わりと穴場の場所なので、うちの生徒は誰も知らないと思います」
「おお！」
「ちなみにまいう棒の新作を見つけたのもそのゲーセンです」
「「おおっ」」
これはそこに行くことで決定だな、と布団の中で黄瀬に買ってもらったミルクティーを飲む。
あいかわらずさつきちゃんは黒子を寄り道させちゃダメなんだと叫んでいた。
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ｵｿｸﾅﾘﾏｼﾀ
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こたきんぐ(プロフ) - 。さん» お返事遅くなりすみません！いいえ…完結ではありません…続きます…また近々ぼちぼちあげます(泣) ありがとうございます！ (2022年11月7日 23時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
。 - 面白くてイッキ見しちゃいました！ちなみにこれは完結なんですか？ (2022年10月30日 22時) (レス) @page36 id: 309377f64b (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - (名前)まいさん» ありがとうございます！ぼちぼちやってきます…！！ (2021年8月28日 12時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まい(プロフ) - 最高 (2021年8月14日 22時) (レス) id: ec16fd7069 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ぼた餅さん» ありがとうございます！お返事遅くなり申し訳ないです…。ほんと自分のペースになるんですが頑張らせていただきます！ (2020年8月16日 17時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2020年5月23日 20時
