25 ドラマでよく見る展開 ページ26
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安室さんからハサミを受け取った私。
ツッコミたいところ、引っかかることはあったけど彼の言葉に従うことにした。
その警察と繋がった携帯を私に渡してくれた方が、まだましに解体できるんじゃないかってね。
しかし今は時間が押しているのでツッコむ時間がもったいない。
少し汗ばんだ手でハサミを握り、爆弾と向き合った。
「安室さん、指示を！」
「まずは手前の黄色いコードを切ってください、その際あまり他の引っ張らないようにして…危ないので」
今危ないなんて言葉が出るってことは、もう爆発するっていう意味で大丈夫だよね？この現状が一般的に危ない状況だし。うん。
私は言われた通り、するりとコードまでハサミを潜らせちょきりと切る。
「っはぁ、切りました！」
「次は…青の太いコードが奥の方にふたつあると思うんですけど、それをできるだけ同じタイミングで切ってください」
「わ、かりました！」
なかなか難しい注文でもちょきんちょきんと切っていく。
何本も、何本も切ってそのうち一本間違えて切りそうになったけれど、あと一本切れば良い、というところまで来た。
残り時間は、一分をきった。
「残り二本です安室さん！赤と青、どっちを切れって言ってますか！？」
よくドラマで見る展開。
赤と青、当たりを引けば天国で、ハズレを引けば物理的に地獄。
「…、画像ではどこにコードが繋がっているのか分からないらしいです。…Aさん、数字板の近くにつながっている方を、切ってください」
どきり、どきりと胸を打つ。
ここで私が間違えれば今までの緊張も時間も水の泡。
先程まで震えていなかった手が、また震え出した。
「大丈夫」
安室さんの優しい声に、姿は見えないけれど彼らがいる壁の向こう側を見つめる。
「僕達がいます」
短い言葉だけど、今の私には強く心を打たれた。
一人だけの空間に命を奪える爆弾。
しかしこの壁の向こうには私を見守る二人がいる、そしてこの建物の外には沢山の人がいて、この爆弾を処理しなきゃその人たちに被害が向く。
もちろん私たちこそ無事では済まない。
「っはい！赤の線が電子板に繋がっているので、切ります！」
私は14の数字が映し出された爆弾の線、赤い線を、思い切りハサミでちょきりと切った。
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礼 - すっごく面白いです！続き楽しみに待ってます！ (2021年12月12日 8時) (
レス) @page38 id: 1125244af9 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ぱるむさん» 流れは一通り書いているのですがちゃんとした文字に起こすのがすごく手間取っていまして…、ぼちぼち頑張っていきたいです！ありがとうございます！ (2021年8月28日 12時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - アイスあるさん» ありがとうございます！！返信遅くなってごめんなさい、マイペースですがぼちぼちやっていきます！ (2021年8月28日 12時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 復活待ってます！すごく面白かったです！ (2021年2月15日 18時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
アイスある - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2020年5月27日 18時) (レス) id: 38b2fa8d4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2019年9月6日 17時
