おとといの降谷さんのぱんつ。【安室透/降谷零】

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カルダンクラウィンのパン ツだった。

なんて部屋に戻ってそうそう思ったこと。


最近カルダンクラウィンのWebページを新しく作成したもんだから、しっかりとパン ツがどこのブランドか分かった。お隣さんってば、いい生活してるなぁ。



いきなりだが、私の仕事はフリーのWebデザイナーである。

二年前までは結構大手の広告会社で働いていたが、退職した今は家でパソコンを使ってカタカタWebページを作っている。

個人でWebデザイナーをするって言うのは結構きついところがあったが、前の会社が後ろ盾してくれて、無事仕事をこなせているわけだ。

なんなら個人クリエイターとしてはなかなかのやり手になったと自分で思えるくらい。




「それにしても…」




お隣さんかっこよかったなぁ、と先程干し損ねた洗濯たちを干しながらふと思う。

ハーフさんかな、目も鼻もしっかりしてたし、金髪だったし。

あんなイケメンがあのパンツを履いてるなんて、なんならモデルになってくれればカルダンクラウィンのパン ツだってもっと売れるかもしれない。


ぼーっとしながらも洗濯を干し終え、私は下着が入った洗濯カゴを部屋の中に入れる。

下着だけは家の中で干す。
泥棒とか、女性を狙った強盗とか怖いから、あまり察せられないよう気をつけるために。

…わざと男物のパン ツ買って干しとくのもいいな。


洗濯を干し終えたら、依頼主(クライアント)に最終のメールを送り、背もたれのある椅子に背を預けた。





「……気まず」





これからお隣さんとして生活していくけど、初の顔合わせがあんな出会いなんて、きっとイケメンの彼も気まずいに決まってる。


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