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「…うわ、嘘じゃん。この自販機私の好きなカフェオレなかったっけ」




めちゃくちゃ飲みたいのに、ないなんてそんなの私の舌と胃が許してくれなくて。

私はこの前一つ上の階の自動販売機で見たので、わざわざ階段を昇って、買いに行った。

お目当ての林永のカフェオレを見つけたので、お金を入れて缶に入っている冷たいカフェオレを手に入れる。




「げーっと」




一人悲しく喜んで、首元に当ててひんやりを楽しんでから、プルタブを上にあげ、開ける。

ゴクリ、と一口飲んで甘さを堪能した後は、座って飲もうと思い、自分のデスクへ戻ろうと階段を降りた。


が、十分な休息を取らないのが原因か、足元がふらつき、階段を踏み外した。





「っわ!!」




残りの段数は二三段なんて数じゃなく、多分十段くらいある。

落ちる、と痛みを覚悟し目を瞑るが、カフェオレを持っている方と逆の手首を誰かがつかみ、私が落ちることは無かった。

ぴちゃんっ、と缶の中から少しカフェオレが零れる。




「ばっ、かお前危な」

「ふ、降谷!?」




ぐいっと腕を引かれ、安定した場に足を置く。

お礼を言わなくてはとぱっと顔を上げると、それを防ぐように降谷は私の頭を乱暴にわしゃわしゃと撫でた。




「わっ、わっ、ちょ、バカ降谷!」

「馬鹿はお前だ阿呆……」





はあっ、と息を吐く音は聞こえるが、降谷の顔は目を手で覆い隠されて見えない。

いきなりのことで、びっくりしてまだお礼を言っていないことに気づき、降谷の手をグイッと目から外す。




「降谷!ありがとう!!……て、髪ボサボサ」

「…うるさい」




ちょいちょいと手で乱れた髪をなおし。こほんと咳払いしたと思えば私をキッと見下ろした。




「お前はもっと注意力を上げろ!それでも公安か!」

「うわっ、風見さんだけでなく私までそれ言われた!ついでに投げ飛ばされるのか!?」

「待てそれ誰から聞いた」




私は別にー?ととぼけながら降谷から目を離した。


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え→←聞


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こたきんぐ(プロフ) - ぱるむさん» ありがとうございますえへ にやけが止まらないなんて、なんと嬉しい褒め言葉! (2021年2月14日 18時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - うへへ、好きです。にやけが止まらん。 (2021年2月14日 16時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - かきくけこっぺぱんさん» ありがとうございます!可愛いなって思ってもらえるようにかいたので嬉しいです!! (2020年2月22日 20時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
かきくけこっぺぱん(プロフ) - かわいい…!降谷さんも夢主ちゃんも!楽しませていただきました! (2020年2月16日 22時) (レス) id: b3b5ecba31 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 世界の髪飾りさん» めっちゃんこ嬉しいです!こちらこそ読んでいただきありがとうございました! (2019年5月21日 16時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/  
作成日時:2019年5月16日 20時

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