２１３億 ページ26
Aside
「灰原！現場近くのマンホールが人が通って逃げれるくらい広い下水道に繋がるのか調べてくれ！そしてそれがそうならその下水道に繋がるマンホールも！」
「…距離は？」
「半径1ｋｍ以内」
「わかったわ」
哀ちゃんが小学一年生ながらも素早いタイピングでカタカタと割り出していく。それをコナン君が食い入るように見ていて、私はその間もらった四年前の資料をペラペラと見ていた。
そして哀ちゃんはまず現場近くのマンホールが直径5mの下水道に繋がるマンホールだと特定し、次にその下水道に繋がっている数箇所のマンホールと、ついでにその周辺のカメラの映像も出してきた。
「カメラが故障した現場の裏道にも、マンホールがあったんだ。正直屋根上や住宅の隙間を使って逃げたことも考えたけれど屋根は目立つし、通れる住宅の隙間を通った先はカメラがあるし…じゃあ下水道を使って逃げたんじゃないのか、ってね」
「うん…、手に入れるのは難しいけど、マンホール専用のバールを売っている店もあるし可能性は大いにあるね。…映像には、今のところわかることはない、か」
皆で映像を見ながら推理していく。
そしてそういえばと、私はキッドから教えてもらったとある組織の名前を、ハッとし呟いた。
「…『BOMB』」
「…？なに？爆弾？」
「いや、組織の名前、かな」
「！」
私には聞き覚えが無かったので、ほんとに違和感なく呟いた。すると私の言葉に反応した人が一人。
「…『BOMB』、だと？」
沖矢さんだ。
沖矢さんは軽く目を見開き、右手を顎に添え、何かを考えている。
「沖矢さん、何か知っているんですか？」
「君はどこまで知っている」
「…いえ、ほとんど何も。…臓器売買が、どうとか、そういうのしか」
「…ホォ」
また沖矢さんは考えるポーズを取り、ちらりと哀ちゃんを見たかと思うと、直ぐに私へ視線を移した。
「『BOMB』は、アメリカで活動している組織だ。臓器売買を主にしていてな、まだ幹部たちは捕まっていない…しかしどうしてその名前を口に出したんだ」
「…この事件に関係していると、友人から聞いたんです」
「友人、ね。Aさんの人脈の広さはもう今更って感じだよ」
ははは、と呆れたように笑うコナン君に、そうかなと私は飛びっきりの笑顔を返した。
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こたきんぐ(プロフ) - ありばばさん» こちらこそ読んで頂きありがとうございます！！泣いてくれたんですね…少しでも心動かせたみたいでマジで嬉しいです！番外編の方もし未読でしたら、お暇の時にぜひ！ (2022年8月12日 20時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
ありばば - 良作をありがとうございます…！本当好きです、マジで、マジで！！一時はどうなるかとハラハラハラハラしてました泣きました。もっかい見ます (2022年8月11日 11時) (レス) @page47 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ＼(^o^)／さん» もったいないお言葉です…。ありがとうございます！笑 (2022年1月23日 2時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
＼(^o^)／ - 神作品とはこのこと、、、!!!679を680にしてやったぜ！ (2022年1月19日 23時) (レス) @page47 id: 111ab3751f (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 眠夢_さん» ええありがとうございますー！！笑笑 その水拭いて差し上げたい…( ˘ω˘ ) 少しでも心動かせたようでよかったです笑笑 (2021年10月4日 15時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2019年4月5日 11時
