２３２Ｑ ページ44
Aside
「それで、何があったんですか桃井さん」
黒子はさっちゃんに缶コーヒーを上げて、話を聞く体制に入った。
するとさっちゃんは思い詰めたような声を出して、目からポロポロと雫を流す。
「私…っ、青峰君に嫌われちゃったかもしれない…！」
うえぇぇ、とさっちゃんはしばらく泣き続けた。
青峰が原因かよ。…ほんと。
俺は泣き止んできた彼女にキレイなタオルを渡した。
さっちゃんはありがとう、と泣き腫らした目で笑って受け取る。
なんで嫌われたと思うのか内容を聞いたら、涼太がいる海常と戦った試合で肘をやったから、さっちゃんが監督に言ってそれからの試合に出さなかったんだって。
それがさっきバレて、怒って、暴言吐いて…という理由らしい。
さっちゃんは本当に何も悪くない、青峰の、幼馴染みの心配しただけじゃん。
まあ、その幼馴染みの中であったことを深く追求することはしないけど、次またさっちゃんを泣かすようだったら俺は怒る。
「…つーかさ、お前黒子が好きなんじゃねーの？だったら青峰に嫌われよーが知ったこっちゃねーじゃん」
火神のあまりにも馬鹿な発言に、一度こらえたさっちゃんだったが、またわぁぁんと泣いてしまった。
「そうだけど…そーゆことじゃないでしょお！？テツ君の好きとは違うってゆうか危なっかしいってゆうか、どうしてもほっとけないんだもんアイツのことっ！！」
「え！？あっ、そのスイマッ」
「あーあ泣ーかせたー…」
「イヤッそのっ」
「火神いい加減にしろよ？」
「長崎！？エッ、コワイッ！！」
「火神君デリカシー無さすぎです」
最後の黒子の一言が、火神にとって大きな一撃だったみたい。
黒子を肘でつついて、行ってこいと催促する。
コチラをちらっと見てから、黒子はさっちゃんの元へ行った。
「青峰君もちょっとカッとなって言いすぎただけです。本当に嫌いになったりしませんよ。
帰りましょう、青峰君も今頃捜してますよ」
「テツ君…」
よしよしと、黒子がさっちゃんの頭を撫でて優しい言葉をかける。
火神、あれだ。あれを見習えと周りが言えばわかったよ！！と鳴いていた。
その後少し話して、彼女は黒子に送られ帰っていった。
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ラッキーアイテム
長崎君の枕
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こたきんぐ(プロフ) - Lawさん» ありがとうございます！お待たせしました…、がんばりますっ (2020年5月24日 10時) (
レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
Law - とても面白いです！続きが気になります！頑張ってください！ (2020年5月13日 0時) (レス) id: 6c5845ecc3 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - れすれさん» ううありがとうございます……続編までしばしお待ちください…！！頑張ります！！！ (2020年3月11日 9時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
れすれ(プロフ) - とても面白いです！！もう何回も読み直してます！応援してます。頑張ってください！！！！ (2020年2月24日 9時) (レス) id: de6337fd23 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - アオさん» ありがとうございます！出来るといいな…。手作りいいですねぇ、私も手作り食べたいです！多めに買うのあるあるですねw続編は少々お待ちをっ！ (2020年2月15日 12時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年11月2日 20時
