２１０Ｑ ページ22
Aside
俺たちは残り二日、全力で挑んだ。
しかし桐皇との戦いの爪痕は確実に残っていて。
火神の欠場、チームの不協和音。
そして黒子の突然の不調、今までチームを何度も救っていたパスはミスを連発し見る影もなかった。
それに俺も……、あの試合から本当に冷静さがかけていて。
俺のいいところを、…完全に潰してしまっていた。
あの試合が終わってから、家に帰るも特に何か変わったわけじゃなかった。
いつも通り、家での兄はダメヒモ野郎で。
母もなにかを追求したり、試合がどうとかは聞いてこなかった。
そして三日目のチャンスも、俺たちはつかめず、誠凛高校のインターハイへの挑戦は、終わった。
「長崎くん、残念だったね…。でも試合すごかったよ！」
「誠凛って結構つえーのな！」
「あはは、次は勝つからねー」
試合が終われば学校。
朝練はなく、クラスへ行けば、試合を見に来てくれていた子達から慰めの声が掛かる。そんな声を俺は笑顔で返す。
正直メンタルはやられているけれど、そんな暇ないし。
俺は確実にチームに利益も与えず、不利益を与えていた。
蘭がいたから、なんて理由にならない。
もっと、練習しなきゃ。もっと、努力を。
凡人な分、俺は。
「……ん？」
カバンから教科書を出そうと漁っていると、ヒヤリとしたものが手に触れた。
チャイムが鳴って散っていった友人達を確認して、角のある冷たいものを取り出す。
「カフェ…
入れた覚えがなくて、首を傾げる。
そして表面の空いているところに、なにか書かれていることに気づいた。
＿＿『イケメンでやさしい兄からのおごりだゾ♡』
「…アイツ」
貰えるものは貰っとくか、と一人静かに笑い机の隅へ置いた。
.
ラッキーアイテム
長崎君の枕
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こたきんぐ(プロフ) - Lawさん» ありがとうございます！お待たせしました…、がんばりますっ (2020年5月24日 10時) (
レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
Law - とても面白いです！続きが気になります！頑張ってください！ (2020年5月13日 0時) (レス) id: 6c5845ecc3 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - れすれさん» ううありがとうございます……続編までしばしお待ちください…！！頑張ります！！！ (2020年3月11日 9時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
れすれ(プロフ) - とても面白いです！！もう何回も読み直してます！応援してます。頑張ってください！！！！ (2020年2月24日 9時) (レス) id: de6337fd23 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - アオさん» ありがとうございます！出来るといいな…。手作りいいですねぇ、私も手作り食べたいです！多めに買うのあるあるですねw続編は少々お待ちをっ！ (2020年2月15日 12時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年11月2日 20時
