２０８Ｑ ページ20
Aside
それから火神が止めに行くも、青峰は止まらない、止まってくれない。
バンバンシュートを決めていく。
……それが、青峰だ。
点差が縮まらない今の状況に、みんな焦りを見せる。火神に止めて欲しい応援の声が聞こえるが、そんな声を消すかのように、青峰はその一歩…二歩前を進む。
本当に、青峰は止められない。
「オレに勝てるのはオレだけだ、テメーだけじゃ抗えねーよ。出てこいよ…テツ！」
二十点差の今、監督は覚悟を決めたように黒子の名前を呼んだ。
くそ、と小さくつぶやく俺を、ベッタリとひっついてくる兄が小さく笑っていた。
「今のお前じゃ、俺達には勝てねーよ」
「……うるさいな」
「黒子君がでても、この状況は変わらない。本当はお前も分かってんだろ？」
「……ほんとに、黙って」
現実を見たくなくて、こんなにも圧倒的差を見せつけられて、俺は元々夢見がちな性格ではないから…考えたくなかったのに。
俺の兄は、現実を腹の立つ顔で押し付けてくる。
「今のお前は、誠凛の足引っ張ってること自覚しろ。俺達にとっては好都合だがな。
……そんな目で見んなって、Aクン」
いつの間にか鋭くなっていた目を一度とじ、何とか心を落ち着かせる。
それから黒子がコートに出てきて、流れが変わった、と表面上では思われた。
黒子の必殺技、
「オマエのパスは 通さねぇよ」
それから青峰はボールを持ってこちらへ走ってくる、何故か蘭の拘束が緩くなったので止めに行く。
三人で止めに行ったにも関わらず、青峰はにぃっと口角を上げて易々と俺たちを抜いて行った。
ゴール前で、火神と黒子が止めに入るも、ダンクを決められる。
…五人抜きだ。
「悲しいぜ…最後の全中からお前は何も変わってない。
同じってことは、成長してねえってことじゃねーか。やっぱ結局赤司が言った通りかよ…
お前のバスケじゃ、勝てねぇよ」
地面に手をつく黒子に、そう吐き捨てた青峰。
コイツからも現実を投げつけられたようで、ズキリと心が傷んだ。
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ラッキーアイテム
長崎君の枕
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こたきんぐ(プロフ) - Lawさん» ありがとうございます！お待たせしました…、がんばりますっ (2020年5月24日 10時) (
レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
Law - とても面白いです！続きが気になります！頑張ってください！ (2020年5月13日 0時) (レス) id: 6c5845ecc3 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - れすれさん» ううありがとうございます……続編までしばしお待ちください…！！頑張ります！！！ (2020年3月11日 9時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
れすれ(プロフ) - とても面白いです！！もう何回も読み直してます！応援してます。頑張ってください！！！！ (2020年2月24日 9時) (レス) id: de6337fd23 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - アオさん» ありがとうございます！出来るといいな…。手作りいいですねぇ、私も手作り食べたいです！多めに買うのあるあるですねw続編は少々お待ちをっ！ (2020年2月15日 12時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年11月2日 20時
