４話 ページ6
Aside
バキャ、ボギャ、となんとも物騒な音をさせながら仮想敵をボコボコにしていく私。
全て拳や蹴りで蹴散らしていくが、さっきの応援だけじゃ個性発揮時間が足りないみたいだ。
「頑張れー、いけるぞー、ダイジョブぅ」
両手を自分の頬につけて、暗示を…個性をかけていく。
本当に痛い人だ、私。でも、そうしなければ勝てない。
今何Ｐくらいだろうか、２０はいったかな、いってもらってないと困る。
「はい頑張れぃ！！」
仮想敵を見つけ次第片手で殴って、もう一方の手は自分の体に触れ個性をかけて。
あれ…私こんなに本気で戦ったことなんてなかったな。やだ楽しい。
いかんいかん、守銭奴だけじゃなくて戦闘狂にでもなるつもりか。
ふぅっと一人一息ついていると、どこからか地響きが聞こえた。
あぁ、そういえばすっごくデカくてすっごく強い０Ｐの仮想敵が出るとか何とか言ってたっけ。
と、他人事のように考えていたが、その０Ｐ敵は私から絶妙に近いところに現れた。
「…面倒事を」
思わず舌打ちをしかけたが、周りに人がいたので抑える。
少しすると女の子の悲鳴が聞こえ、私も一応人の心というものを持っているのでその場に駆けよった。
「あーもやだやだ０Ｐの敵をなんで私が…あーっ私！！めっちゃ、がんばれ！！！」
心の底からやけくそに、声に出して自分を応援する。
そして、誰だか知らないけど０Ｐ敵にやられそうな少女を助けるために、ポイントにもならない迫ってくる敵の腕を殴り飛ばした。
腕を飛ばしただけじゃこいつは止まらない、でも私もそろそろ疲れてきた。
こんなに動いたことなかったから、自分のキャパとか全然知らなくて、なんならもっと受験する前に練習しとけばよかったって。
今、後悔するけど、遅いもんね。
「女の子っ！！逃げるよ！」
「へっ」
「私、もうあんまり個性使えない！大丈夫、君なら走れる、
…“頑張れ”！」
「！走れる、うん、走る！」
また疲れるのに個性を使ってしまった。
しかし…人に個性をかけるなんて、何年ぶりだろうか。
少し、ほんの少し、癪だなんて思わなくて何だか人の役に立てたみたいで嬉しかった。
.
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天子夕夏(プロフ) - 夢主の性格好きです……。戦闘服の私服感がたまらない。チアとか応援団っぽいやつかと思ってましたけど、これも好き！ 好きしか言ってないけどそれくらい好きです！ ひっそり応援しております。 (2018年10月11日 18時) (
レス) id: 7a91dd0576 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - RINさん» そう言ってくれるとめちゃくちゃ嬉しいですっありがとうございます！！頑張ります！そしてオチは本当に未定です！← (2018年9月30日 11時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
RIN(プロフ) - 夢主可愛いしお話めちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！出久落ちであれ…(ボソッ) (2018年9月30日 1時) (レス) id: e6777abed4 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 幽銀さん» いや書いてない私が悪かったので！読んでくれてありがとうございます！ (2018年9月29日 22時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
幽銀(プロフ) - こたきんぐさん» なるほどんぶり。分かりました。自分が勘違いしてたんですね。 (2018年9月29日 22時) (レス) id: c2f472b7ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年9月29日 14時
