１５話 ページ17
Aside
「お前ごときのカス個性で調子のんじゃねぇよ、ヒーローになる気ねぇならとっとと消え失せろ」
「いつから聞いてたんだ…」
一番最初から聞いていたような口ぶりを見せるので、思わず苦笑いを零す。
「えと、忘れ物取りに来たんだよね？…はいこれ」
私はヘドロ君の席に置いてあるヘッドホンを持ち、多分まだ怒っているヘドロ君に渡す。
ヘドロ君はそれを無言で受け取り、そのままそれを首に下げた。
「俺ぁ、中途半端なやつが気にくわねぇ。ブッ殺したくなる」
「じゃあ私は君の標的ってわけかぁ…残念だな、仲良くなりたかったのに」
「ほんとお前黙れよ」
彼はほんとに口が悪い。
そんな彼より、私はヒーローに向いていないと言うんだろう相澤先生は。
…まぁ、彼にはヒーローになりたいって言う気持ちがあるからかもしれない。
いくら怖い顔でも、彼は、強い。気持ちも個性も。
「…ねぇ、爆豪君。私って、そんなにヒーロー向いてないかな」
「あ？知るかよんなもん。俺には関係ねぇし、ぶつくさいう暇あんなら自分の性根叩き直せや」
「君はストレートな言葉をぶつけてくるなぁ…余計心折れるわ」
「そんなもんで折れる心なんて早めに折っとけクソが」
まぁ、彼の言う通りかもしれない。
私はそうかもしれないね、っと笑った。
彼といれば絶対私精神力強くなるって胸張って言える。世界中の人達に向かってでもねっ。
「…チラシぶつけてホントごめんねー、じゃまた明日ー」
「…テメェは、何のために雄英にきた」
「え？」
ヘドロ君から質問されるとは思わなくて、思わず間抜けな声が出る。
だって彼のような人は、自分しか興味のない人なのかなって…そんなこともないのかもしれない。
「…私の個性、ヒーロー向きだし…なれるかなって」
「ふざけてんな死ね」
「君から聞いてきたよね！？」
正直な言葉で答えたのに、彼は暴言を吐いてくる。
酷いな、私のライフがどんどん減っていくよ…。
「…爆豪君は、なんで？」
「んなもん、Ｎｏ.１ヒーローになるために決まってんだろうが」
さらっと、さも当たり前のように答える彼の目はまっすぐで。
私はそんな彼の瞳を、思わずジッと無言で見ていた。
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天子夕夏(プロフ) - 夢主の性格好きです……。戦闘服の私服感がたまらない。チアとか応援団っぽいやつかと思ってましたけど、これも好き！ 好きしか言ってないけどそれくらい好きです！ ひっそり応援しております。 (2018年10月11日 18時) (
レス) id: 7a91dd0576 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - RINさん» そう言ってくれるとめちゃくちゃ嬉しいですっありがとうございます！！頑張ります！そしてオチは本当に未定です！← (2018年9月30日 11時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
RIN(プロフ) - 夢主可愛いしお話めちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！出久落ちであれ…(ボソッ) (2018年9月30日 1時) (レス) id: e6777abed4 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 幽銀さん» いや書いてない私が悪かったので！読んでくれてありがとうございます！ (2018年9月29日 22時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
幽銀(プロフ) - こたきんぐさん» なるほどんぶり。分かりました。自分が勘違いしてたんですね。 (2018年9月29日 22時) (レス) id: c2f472b7ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年9月29日 14時
