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少し閲覧注意です。
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Aside
「あったぁ…よかったぁ…」
携帯を間違えて踏まないように、GPSが反応している場所の近くではゆっくりと移動しながら探していると、無事見つけた。
苗木の影に、立てかけるように置いてあった。
「…こういうことも、あるよね」
GPSが反応しているのに、なかなか見つからなくて五分、十分くらい探してその陰で見つけた。
誰かが見つけて踏まないように立てかけただけなのかもしれないし、変に考察してもいけないな。
それに誰かがいじった形跡もない。無事見つけた、と言っても間違ってないはず。
私は少し心に靄を抱えながらも、ゆっくりと家路についた。
そしてアパートにつくと、私の隣の部屋以外の電気はついていなくて、いないか寝ているのかがわかる。私が住んでいるアパートの住人さんは私みたいになかなか帰ってこない人が多いから、今いないっていう方の確率が高い。
この前一人の住民さんにあった時、仕事が忙しいって真っ黒な隈を作った顔で必死に笑顔を作って私と会話してくれたの思い出した。
その時私も同じく濃い隈を作ってたの覚えてる。
「……ん?」
階段を使って、自分の部屋がある二階に上がると、明かりが点いている隣の部屋の扉が開いているのが見えた。
おかしいな、なんて思いつつも好奇心には勝てない。
私はただ自分の欲に任せ、扉をそぉっと開けた。
「あのー…?すみませーん、扉開いてますよー」
隣には歳そこそこのおばさんが住んでいる。
戸締りはちゃんとしなさいよー、とたまに私に言ってくれるような人がこんな不用心な事、あるのだろうか。
そして扉を開けて少しして、私は異変に気付く。
いや、異臭に気付く。
反射的に体が勝手に動いて、靴も脱がずに私は部屋に入った。
やばい、と本能が叫ぶ。
「…っ!?」
リビングまで行くと、匂いは余計きつくなり、その元の正体もわかる。
思わず口を押えた。
「こ、れは…」
そこには、いつもニコニコと私に愛想よくあいさつしてくれていたおばさんの姿はなく
床に力なく大の字でぐったりと倒れ、口からは血を吐き、…腹はぱっくりと割れ、あるはずの中身が見当たらなかった。
その光景に私は、見覚えがあった。
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さち - おもしろくて続きが気になります。よろしくお願いします。 (2019年4月6日 16時) (レス) id: a3a6f8d111 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなさん» はじめまして!ありがとうございます(/ω\)私生活に落ち着きがもう少しでできるので、がんばって、更新します! (2019年3月15日 12時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - はじめまして!一気に全部読んでしまいました!とてもドストライクなお話で素敵すぎて大好きです!!更新とても大変なことだとは思いますがこれからも応援しています♪ (2019年3月15日 12時) (レス) id: 43ab538aea (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - れさん» ありがとうございますっ!近いうちに更新させていただきます!頑張ります! (2019年2月12日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
れ - 全部一気にみちゃいましたら!凄いおもしろいです!待ってます、つぎの更新! (2019年1月20日 19時) (レス) id: de813ae323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年9月8日 14時