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143億 ページ4

Aside


「終わった…。風見さん、カフェオレ奢って」

「はい、勿論です」




貴方お金持ってるでしょ、と言いたげだけど、仕事を終わらせたからそのご褒美にでもと思ってくれているんだろう。
優しい方だ。


私は出来た資料をそれを専門とした人に渡し、ルンルンとした足取りで風見さんと一緒に近くの自動販売機へ向かった。




「コレ、コレがいいです!!」

「栃木さんはカフェオレ大好きですね」




風見さんはピっと私が頼んだもののボタンを押し、出てきたものを私に渡す。

冷たくって、中身の味を想像するだけでよだれが出てくる。

…今物凄く甘味を欲しているんだよ。




「んっふっふ、ありがとうございます風見さん。また飲みに行きましょうね」

「はい、是非」




さっきと違ってふんわりとした雰囲気を漂わせていると、あれ、と何処かで聞いたことがある声が聞こえた。

その声を確認するために、風見さんの陰から覗き見ると、そこには茶色い封筒を持った高木刑事が。


…まって、なにこの運命。




「…と、と、栃木さん!?なんで、なんでこんなところに!!」

「た、かぎ刑事―。どうもー、お仕事お疲れ様ですー」




ニコニコと愛想を振りまき、打開策を十秒で考える。


どうすればいい、どうすればこの状況を上手く切り抜けれる。


私がコッチ側の人間だとバレなくて、変に疑われないようにするには。


どうすればいい…この自販機にしか売ってないものがあったから、いや駄目だな。


風見さんに用があって…、とか。

…ん、風見さん?そっか、風見さんか。


風見さんを使えばいいのか。




「え、なんで…栃木さんはアルバイトで…どうしてココに…なんで風見さんと…」

「…高木刑事、秘密ですよ…。私…風見さんと付き合ってましてー…」

「えっ」

「え、っちょ、栃木さん!?」





ギュッと風見さんの腕に抱きつき、少し照れたように高木刑事にそう告げる。


ごめん、風見さん。マジで、ほんとに、また奢るから。


この場をいい感じに切り抜けたいのだ。


風見さんから、あぁ俺死ぬなぁ、という声が聞こえたけれど私の今の標的は高木刑事。




風見さんの状態を気にするほど余裕はないの。


.

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さち - おもしろくて続きが気になります。よろしくお願いします。 (2019年4月6日 16時) (レス) id: a3a6f8d111 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなさん» はじめまして!ありがとうございます(/ω\)私生活に落ち着きがもう少しでできるので、がんばって、更新します! (2019年3月15日 12時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - はじめまして!一気に全部読んでしまいました!とてもドストライクなお話で素敵すぎて大好きです!!更新とても大変なことだとは思いますがこれからも応援しています♪ (2019年3月15日 12時) (レス) id: 43ab538aea (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - れさん» ありがとうございますっ!近いうちに更新させていただきます!頑張ります! (2019年2月12日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
- 全部一気にみちゃいましたら!凄いおもしろいです!待ってます、つぎの更新! (2019年1月20日 19時) (レス) id: de813ae323 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/  
作成日時:2018年9月8日 14時

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