182Q ページ43
Aside
第2Q、同じコートに立つ火神がオーバーワークなのが見てわかった。
これは後半まで持つだろうか、汗が尋常でない。
それに熱くなりすぎて、ファウルの四つ目を貰ってしまった。
あと一つで、退場だ。
津川君は俺のやり方に少し似ている。
さっきの四つ目、わざとファウルを火神にとらせた。…これは、火神を下げるしかないな。
なんて思っていると、監督は日向先輩の意思で俺達一年をひっこめた。
火神だけではなく、俺と黒子も。
なんでも、正邦は自分達が倒したいそうで。…うん、その方がいいだろうね。
「緑間を倒すのには、お前ら三人がいるんだ。消耗したお前らじゃ勝てない」
ごもっともなことを言われて、俺達はベンチに下がった。
先輩たちはこの一年、ただただ練習に励んでいた。
それは聞かなくてもわかる。
彼らのプレーが物語っているから。
「…それにしても、伊月先輩って凄いですね。まるでコートを上から見ているみたいにパスを送ってる」
「!ええ、彼は『
彼は身体能力は恵まれていないけれど、頭の中で視点を瞬時に変えられる。つまり物をいろんな角度で見えるから、コート全体が常に見えてるの」
監督の答えに、俺はそうなんですかと無難に答える。
鷲の目…か。
それからどんどん試合は進み、素晴らしいことに点差はあまり開いていない。
そんな時、小金井先輩がコートから出そうになったボールを追いかけベンチに突撃してきて、その振動で小金井先輩は目を回した。
交代しかなく、小金井先輩の代わりに黒子を出すことに。
「…そうね、あと五分。長崎君も出て」
「俺もですか?」
「ええ、長崎君はそんな顔してダンク打てたり点数結構稼げるしパスだって凄いんだから、最後は出すわ。土田君と交代」
「わかった」
「わかりました」
黒子と一緒に、4ファウルのやつを置いてコートに出る。
黒子は津川君に絡まれたが、その時の目は闘志に燃えていて。
きっと、彼なら大丈夫だろう。
俺にボールが渡り、丁度隙ができていたのでダンクを決める。
目立つからもうしないと思ったけど、べたべた引っ付いてくる正邦の人にちょっとでも、ね。
威嚇を。
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京香 - 面白いです (3月15日 18時) (レス) @page3 id: 5d3db323b9 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 沙也加さん» た、確かに!?長崎君の顔の広さを表現したすぎてうっかりしてました…ありがとうございます!!これは気になる!!お恥ずかしい! (2021年12月27日 0時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - 169Qで「仲の良いラグビー部の二つ上の先輩を見つけた」という言葉なのですが、誠凛高校は、創立2年なので、2年生までしかいません。細かくてすみません。気になってしまって(^_^;) (2021年12月26日 22時) (レス) @page30 id: 20667333f4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 141話の「心臓が死にそう」は「心臓が止まりそう」では? (2019年2月15日 10時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなにゃーさん» え、そんなこと言われたら嬉しすぎますよっ!?ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます!! (2018年10月28日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年8月3日 13時