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141Q ページ2

Aside


春休みが終わり、めでたく受かった誠凛高校に足を進める。

入学式は昨日終わったので、今日は中学の時のように、朝から部活勧誘。


途中バスケ部のところを通ったが、華麗にスルーした。結構身長も高くなったから地味に目立っちゃって嫌だなぁなんて皮肉なことを考えながら教室へ行った。

中学の時のように、先輩方から差し出されたチラシを全てもらってきたので、もう早速カバンが重い。




「ふぅ。」

「重そうですね。」

「うん、ちょっと重いなぁ。」




ずっしりと重みがあるカバンを一度持ち上げ、また軽くため息をつく。

昨日の入学式の時新しい教科書もらったから、それが少しの救いだな。


…ん、待て。俺今誰と喋った。




「久しぶりです長崎君。」

「待って黒子、冷静に心臓が死にそうになったよ。」




ガタンとビックリして机を揺らしたが、幸いクラスの人達は部活勧誘につかまっているようでまだ誰も来ていない。


それより黒子がどうしてここに…?

黒子も誠凛に来ていたってこと?受験会場の時は影薄くて気づかなかったってこと?
それに昨日入学式も気づかなかった…昨日は教室に入らなくて、体育館で全て終わらせたから…。


…最近黒子にあってなかったから、彼の影の薄さが慣れてない。




「長崎君も、ここに来たんですね。昨日出席簿見てびっくりしました。」

「それはこっちのセリフ。…自分の名前しか見てなかったからな。今の今まで黒子がこの高校とか知らなかった…。」




黒子は俺の隣の、窓側の一番後ろの席に座り、カバンを置いた。

丁度俺の真隣だったらしい。




「…長崎君は、入部届けだしたんですか?」

「え?まだどこにも。」

「バスケ部、入らないつもりなんですか。」




黒子のまっすぐな目が俺の目を覗く。


彼の目は、あまりにもまっすぐだ。



俺はつい、目を逸らしてしまった。


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京香 - 面白いです (3月15日 18時) (レス) @page3 id: 5d3db323b9 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 沙也加さん» た、確かに!?長崎君の顔の広さを表現したすぎてうっかりしてました…ありがとうございます!!これは気になる!!お恥ずかしい! (2021年12月27日 0時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - 169Qで「仲の良いラグビー部の二つ上の先輩を見つけた」という言葉なのですが、誠凛高校は、創立2年なので、2年生までしかいません。細かくてすみません。気になってしまって(^_^;) (2021年12月26日 22時) (レス) @page30 id: 20667333f4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 141話の「心臓が死にそう」は「心臓が止まりそう」では? (2019年2月15日 10時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなにゃーさん» え、そんなこと言われたら嬉しすぎますよっ!?ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます!! (2018年10月28日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/  
作成日時:2018年8月3日 13時

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