６億 ページ8
Aside
バイトが終わり、私は夕食の食材を近くのスーパーに買いに来ている。
いくら金があっても全食事外食は体に悪いでしょ、だからほぼ毎日自炊。時間あるし。
それに私、昔から料理作るの好きだからさ。
だから喫茶店でバイトって、正直私にあってるのかもしれない。
今日は焼きそばにしようと思っているので、私は早速、豆腐コーナーの横にあるカマボコに手を伸ばした。
「あ」
「あ」
その瞬間、見知らぬ誰かのゴツゴツとした手が偶然触れ合った。
「すみません、気づかなくて。先にどうぞ」
「いえ、こちらこそすみません。ありがとうございます」
その人はメガネをかけていて、少し濁ったピンクの髪に、季節にあっていないタートルネックを着ている男の人だった。
身長が高く、思わず見上げてしまう。
あぁ…降谷も身長高くてよく見上げてたっけな。
チビじゃないのによくチビチビ言われて…。私百六十はあるのに…。アイツが身長高いんだよ…。
「…お宅の今日の夕ご飯は、焼きそばですか？」
「あ、わかります？貴方のところは…親子丼ですか？」
「えぇ、正解です」
彼の買い物カゴの中には鶏肉と卵があって、カマボコを買おうとしていたので、多分そうなのだろうと踏んだ。
「奥さんに買い物頼まれた系ですか？」
「はは、僕に妻はいませんよ」
「え、じゃあ一人暮らしで自炊してるってことですか！凄いですね」
「そんなことありませんよ、親子丼も今日初めて作るんです」
あはは、と笑い合い初めて会った私達はカマボコがきっかけで少し仲良くなってしまった。
私達はお互いお会計を終わらせて、途中まで一緒に帰ることに。
すべてはノリだ。
けど、別に嫌だとは思わない。何故だろう、相手がイケメンだからか？
「あ、お名前って伺っても？」
「ええもちろん、
僕は沖矢昴といいます」
「沖矢さんですね。私は栃木Aです。何かの縁ですし、また会った時はよろしくお願いしますね」
「はい、お願いします」
私達はお互いペコリと軽く頭を下げて、挨拶する。
その時チラっと見えた…沖矢さんの首元。
やだなぁ…私の好奇心が、好奇心が疼くよ…。
何か、金属質的なものが見えちゃったよぉ…。
．
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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ムニエル(プロフ) - ナイフ向けられて蹴った場合には正当防衛に当たりませんよ笑笑 (2021年12月23日 20時) (
レス) @page11 id: fc3a6cbfb7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 明里香さん» 直しておきますね！ありがとうございます！ (2019年11月2日 21時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 13話、「店長」とありましたが、ポアロでは「マスター」だと思います。 (2019年11月1日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - かとりさん» これは私が完全に入力し忘れですねっ！！！やばいごめんなさい地理の知識無さすぎて泣きそう！！行きました！いろいろありがとうございます！！ (2019年6月28日 22時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
かとり(プロフ) - 主人公さん、日本一周で東北だけ行かなかったのでしょうか…？読み始めたばかりですが、既に面白く、どんどん読み進めさせていただきますね！ (2019年6月28日 1時) (レス) id: 2c38dfc0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年6月23日 20時
