８億当たったんで、仕事休みます。【名探偵コナン】

８億 ページ10

Aside


「あれれ〜Aさんだー！」

「あら、コナン君！」




私が沖矢さんを家に届けてから、数分もしないうちにコナン君達と出会った。

達ってことはあれだ、少年探偵団の子達もいるのだ。




「おー！Aさんじゃねぇかー！ぐうぜんだなー！」




この元気でおにぎりのような少年は元太君。
あ、おにぎりっていう表現は決して貶したわけではなくてね。可愛いから。可愛いからこの子。





「Aさん！お久しぶりですぅ！どうしてここにいるんですか？」




この小学一年生のくせに敬語を使う少年は光彦君。
頭がよくて、そばかすが特徴的な子。うん、この子もいい子だから好き。




「Aさん！歩美、おねぇさんに会えてとっても嬉しー！ねね、この後ご飯行くんだけど一緒にどお？」




この人懐っこくて、可愛らしい少女は歩美ちゃん。
いつも明るくて、ほんと可愛い。というか少年探偵団の子達全員可愛い。うん、ご飯行こ。私の奢りだ。
今日は家で焼きそばしようかと思ってたけど、そんな明日に回せるし。




「皆、落ち着きなさい」




このクールな少女は哀ちゃん。
小学一年生からこんなにクールビューティだったら将来モテモテでしょ。美人さんだし、それにめちゃくちゃ落ち着いてるし。ほんとにこの子小一か。




「そうだぞ。でも珍しーね、こんなところで会うの。いつもポアロで会ってたから」




ふふ、とあざとく笑うのは、知っての通りコナン君。
彼はいつも一般的な無邪気な子供のような表情を向けてくるのだが、たまに子供だと思えない大人の顔を見せるときがある。

怪しい、なんてこんな子供に疑いを向ける私は大人失格だね。

それか仕事大好き野郎なのかも。あはは笑えな。




「私も皆と会えたの凄くびっくりしたよ。ちょっと道に迷っててね」

「え、まじで？」




コナン君にガチトーンで言われたのでちょっとへこみます私。

だって、ここに来るの初めてなんだもん。

工藤て誰、ってかこの真ん前にある家阿笠博士の家じゃん。
ここだったんだー。




「ご飯奢るからさ、私をポアロまで送ってはくれないかな？」

「えぇ！ほんとー！？」

「うな重！うな重！」

「元太君！今からポアロ行くんですからうな重は食べられないですよ！」

「…はあ。ごめんなさいね」

「ううん、大丈夫。とりあえず、送ってって…」




ちょっと不安だけど、少年探偵団に道案内されながら大通りに出た時。


女性の叫び声が聞こえた。

．

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