８億当たったんで、仕事休みます。【名探偵コナン】

２８億 ページ30

Aside



「凶器は今のところ、骨で考えて動いていいかもしれない。ですよね？Aさん」

「はっ、はい…。
もしかしたら、これは偽造するためのもので実は違う凶器があるかもしれないけど。あとはここにいた人たちの事情聴取して、矛盾点見つけて…ってくださいね！」



この探偵たちから一時離脱しようとしたら降谷に止められた。
だが私は深く調査する訳には行かないのであとは丸投げである。私今は一般人だし。


それから降谷とコナン君はそれぞれ館内の人達に、事情聴取するため私と別れた。最初は私も一緒に行こうと誘われけど断ったのだ。


…そもそも犯人の動機って何なんだろう。

しかもその犯人って電気を消せる人じゃないと停電は起こせないよね。じゃあこの館に関係する人で、お客さんではない、と思う。
じゃあ誰だ、普通に考えれば館員さんだろうか。

そういえば電気が消えて、館員さんに話しかけた時、ブレーカーが落ちたというより…誰かが一部の電気を消したみたいな言い方だったなぁ…。

だからブレーカーの近くにいる人が必ずしも犯人ではないと。


まあどうせすぐに犯人を捕まえてしまうだろう、降谷達が。

だってあの毛利さんがいるんだよ？見つけてくれなくちゃ困るわ。


それから少しして、毛利さんがこの事件の犯人が分かったようで、ここにいる人全員を集めた。




「毛利さん、犯人が分かったって本当ですか！？」




とある夫人が焦ったように毛利さんに問う。


焦るのも当然だ、この貸し切り状態の館内の中で殺人事件が起きたんだ。

普通の人は発狂してもおかしくないもの。




「落ち着いてくださいな、犯人はこの中にいます。そう、沢田さん、貴方だ！！」

「ええ！？私ですか！？」




沢田さんとは、この博物館を任されている最高責任者の人で、まだ四十歳くらいの男の人だ。

なぜそう思うのかは私にはわからない。




「沢田さん、館内が停電した時、貴方はどこにいましたか？」

「私は多田様と一緒に怪魚のコーナーでいましたが…」

「そのコーナーは羽根田さんがなくなった場所から近いですよね。しかもブレーカーからも近い、ならば…」

「待ってくださいよ！私はその時多田様と終始一緒にいたのですよ！？私は多田様の元をあの時間帯は離れていません、それは多田様が証明してくれます！私にはアリバイがあります！！そして羽根田さんを殺害する動機がない！」




ごもっともだ。この毛利さんの推理は穴がありすぎる。


これでも探偵さんなのだろうか。


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