ゼロから始める関係性がいい。【安室透】

プロローグ ページ1

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私が知っている安室透さん、とは。



毛利探偵事務所の下の階でやっている喫茶店『ポアロ』で働いている、ただのイケメンのアルバイトだということ。


褐色の肌で、思わず触りたくなるような金色の髪に、綺麗な青い瞳をしているということ。


お店で出してくれるサンドウィッチがとっても美味しくて、いつも見せる笑顔が眩しいということ。



そして






「…風見、後の始末は頼んだぞ」






裏の顔の彼が、なんだが怪しいということ。



私は別に安室さんに惚れてるとかそういうのはない。

イケメンは好きだが、付き合いたいとかそういうのとは違う。



だから別にストーカーしてて、そういう怪しい場面を見たとかじゃなくてね

決して違うんだ、ただ、ただ落とし物のハンカチを渡したくて。


だから、だから。






「…なにか、聞きました？」

「ひぇえっ」





こっそり物陰で隠れていた私を見つけないで。


何も知らないから。

何も聞いてないから。




貴方との関係はゼロでいいの。

私はダダの一般人で、ただのポアロのお客さんで。


それで、よかったのに。






「何も、聞いてませんよね？」

「はいぃっ！！」






その背中に回した手を離してください安室さん。




私たちの距離は０cm。

心の距離は何万km。




そこから始まる、私と安室さんの関係性。



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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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