ゼロから始める関係性がいい。【安室透】

１７から ページ19

Aside


その後私は、安室さんに家まで送ってもらうことになった。

昨日既に私が教えてしまっているから、もう家まで送ってくれるって。


あの高級レストランまでは歩いてきたので、勿論帰りも歩きだ。
あはは、今の私達ってカップルに見えるのかな。嬉しくないなぁ。




「あ、こっちから行きましょ。早いんですよ」

「…真っ暗じゃないですか」




私が指さしたのは、いつもポアロへ行く時使っている裏道。

ええ暗いです。だけど二人だからどうにかなるでしょう。




「いつもここ通ってるんですか？」

「え？はい。まあ」

「…危ないですから、明日からはあまり通らないように。特に一人の時は」

「…はーい」




あまり、だからたまには通っていいよね。

馬鹿だな、と私を罵倒した人へ。一応昔は優等生だったのよ私。




「Aさんは…、」

「ストップ。
安室さんまた私になにか聞こうと思ってたでしょう？いや別にいいんですけど、でも何か私損してません？
私が自分の情報タダで流してるようなもんじゃないですか。ただ私が自分のこと話してるだけじゃないですか！

何でですか、なんでそんな私の事を聞いてくるんですか」





さあ、言え。

正直に私のこと、怪しんでましたって言え。

そう言ってくれた方が私もあなたについて色々聞きやすいから。

さあ言ってくれと言わんばかりにドヤ顔をかます。


さあ。

.

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