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36Q ページ38

Aside



「「「あーした!!」」」




今日の部活が終わり、俺はさっきのこともあって早めに帰ろうとした。

しかし俺を呼び止める誰かの声。




「長崎!今日どっか寄ってかね?ワックとか!」

「先輩。」





元気いっぱいで有名な二年の先輩。

なんか結構気に入られていて、たまにこうやってお誘いを受けてる。
いつもはその誘いを受けてるけど、今はチョット…。

でも断るのも悪いし…。そうだな、少しだけなら





「すみません先輩、長崎今体調が悪いみたいです。」

「あ、赤司?」





俺と先輩の間に割って入ってきたのは赤司だった。

赤司はニッコリと笑って先輩を見ている。
というか何で俺が調子悪いって知ってるんだろう。





「え!?そうだったのか、マジか、すまんな長崎気づかなくて!」

「い、いえ。言わなかったのが悪いですし。…体調が治ったら、また誘ってくれると嬉しいです。」

「おう!今日は早く帰って休めよー、じゃあな!」





ひらりと手を振って、向こうにいた自分の友達のところに走って行った先輩。

一難は去っていった、か。





「長崎。」

「赤司、その、ありがとう…。でもなんで…」

「偶然、君が倒れそうになって踏みとどまったところを見たんだ。
自分から言いに行くかと思ったらそのまま最後まで部活してるし。しまいには先輩の誘いを受けようとしただろう、君が人の誘いを断るのが苦手なのはこの二か月で分かった。
しかし自分の体を大切にしないのは感心しないな。」

「あ…赤司お母さんみたいだ…。」

「反省してないのか。」

「ご、ごめんなさい。」





赤司から出る凄い圧に、自然と謝罪の言葉が出てきた。

わかってる、赤司は俺を心配してくれているんだ。





「はあ、倒れなくてよかったけど、無理はするなよ。」

「無理なんかしてないってー。」

「…無理してるように見えるから言ってるんだ。」





赤司は俺より身長が少し低いが、手を伸ばして俺の頭をくしゃりと撫でた。

その手はとても優しく、本気で心配してくれていることがよく分かった。


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小動物もふり隊 - 凄く良いお母さん (2020年5月26日 11時) (レス) id: 7205007716 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - アオさん» そうですありがとうございます! (2019年2月14日 19時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ルイナさん» 遅くなりましたが(もう見てるかわからないけど)ありがとうございます!頑張ります! (2019年2月14日 19時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あの、43話の「目配らせ」は「目配せ」では? (2019年2月14日 12時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
ルイナ(プロフ) - 面白いです続きもとても楽しみにしています!頑張ってください! (2018年6月30日 12時) (レス) id: 29bcf3ece3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/  
作成日時:2018年4月3日 13時

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