２８Ｑ ページ30
Aside
それから数日が経ったが、俺はなかなかいい中学生活をおくっている。
勉強も兄の教科書や使われてない兄のワークを使って予習したり、バスケもちゃんとルールを覚えて体作りに励んだり、友達もたくさんできた。
あと二週間後に中間テストがあるからそれに向けて勉強しなきゃなあ。
それに夏休み始まる前にまた部活で昇格テストがあるから、それまでにバスケ上手くなっとかなくちゃ。
残って練習でもするか。
「長崎、ちょっといいか。」
「はい。」
今は部活の時間。
その間の休憩時間に俺は、三年の先輩に呼び出された。
その先輩はいつも優しくて、部員の中での小さないざこざとかそういうのを止めてくれている人で、俺は結構尊敬してる。
この先輩はまあなんというか、一年からずっと二軍どまりらしくて、二軍の中じゃ仕切ってもらう人になっている。
だから多分今から嫌味とか言われるんじゃなくて、ただのお話だろう。
「次の昇格テスト、俺はお前を推そうと思ってる。」
「…へ。」
にこっと向けられた笑顔に、俺は思わず間抜けな声が漏れた。
推すとか推さないとか、そういうのあるの？
「い、いや先輩、そんなの」
「まぁ聞けって。お前は何でも器用にこなしているように最初は見えてたけど、ちゃんと努力してバスケを上手くなろうとしている。
その結果に、日に日に上手くなってきてるじゃないか。ってことで俺はお前を次一軍になるのを進める。」
「進める、って言っても…えぇ？」
「なぁに、変なことはしないさ。ただコーチと主将にお前のいいところをアピールしとくだけ。だからよ、お前これからも努力を勤しめよー。」
「え、あ、はい！」
いうこといって、さっさと俺から離れた先輩。
…俺を進めていいのか？一軍に上がれる人は限られてくる、下手したらいないかもしれない。
…先輩は、今年最後なのにそれでいいのか？
「…いいのか、な。」
先輩の気持ちを無駄にしていけない。
ならば俺は先輩の言った通り、練習して、努力して、この、帝光中学校、バスケ強豪チームの一軍になってやろう。
元からそう思ってたけど。
．
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小動物もふり隊 - 凄く良いお母さん (2020年5月26日 11時) (
レス) id: 7205007716 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - アオさん» そうですありがとうございます！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ルイナさん» 遅くなりましたが(もう見てるかわからないけど)ありがとうございます！頑張ります！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あの、43話の「目配らせ」は「目配せ」では？ (2019年2月14日 12時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
ルイナ(プロフ) - 面白いです続きもとても楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年6月30日 12時) (レス) id: 29bcf3ece3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年4月3日 13時
