２５Ｑ ページ27
Aside
時間なんてあっという間に過ぎ、ついに一軍二軍三軍を決めるテストの日になった。
「赤司、なんか俺緊張してきたな。」
「自分の力を出し切ったらいいだけさ。頑張ろう。」
「うん。」
赤司の笑顔に励まされ、俺も笑顔を浮かべる。
テストの内容は、試合だ。
くじでチームを決められて、１Ｑだけ試合をする。
その中で活躍すればいい。シュートでも、パスでも、ドリブルでも。
たとえシュートができなくても、それにつなげれるパスを出せたり、敵を欺くドリブルができたり、どんな些細な事でも記録者が点をつけて、何軍か決める。
五人のチームに分かれることになり、俺は特に面識のない人たちとなった。
そして相手は、あの一段と大きい子…紫原君がいるチーム。
俺のチームは勝てるわけねぇッと言って弱気になっている。
「…勝てないかもだけど、頑張ろ？」
「…いやだって相手はあの巨人だぜ？」
「うーん、大きいよねー彼。でもまあ、一生懸命やって勝ちに行こうよ、たとえ負けても、ちょっとかっこいいとこ見せれたら上いけるんだし。」
「はは、まあそうだな。」
少し自分のチームに活気が戻った。うん、その調子。
まあ結果は当然俺達の負け。
何点かは入れたけど、紫原君がずっとゴール前にいるからなかなかゴールが入らなくて、皆イライラしてた。
とりあえず俺一人は冷静を保って、ちゃんと状況をみて、パスをしていった。
自分でゴールを決めたのはたった一回。入れに行ったのも一回。…正直、入らないシュートはしたくないんだ。
「…ねぇ〜。」
「…ん？」
試合が終わり、タオルで汗を拭いていると、俺の後ろに大きな影ができた。
「あんたさぁ、何あれ。」
「あれって？」
「全然動いてないじゃん。」
「…。」
この言葉たちは偶然にも皆には聞こえてないし、見られてもいない。
「紫原君もそんなに動いてないよーな…？」
「俺はいいの！ゴール守っとけば。でもアンタはゴール前にもいなくて、ただパス回して、人に命令して、自分は入るシュートしか打たないって、何あれ。ずるくない？見てたらイライラしたんだけど。」
「…それは、ごめんね。」
紫原君は見た目に反比例して、ずいぶん子供のようだ。
でもまあ言いたいことはわかる。俺はずるいかもしれない。
けどそれは俺の特技を生かしてやってみた結果なんだけどなぁ。
．
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小動物もふり隊 - 凄く良いお母さん (2020年5月26日 11時) (
レス) id: 7205007716 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - アオさん» そうですありがとうございます！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ルイナさん» 遅くなりましたが(もう見てるかわからないけど)ありがとうございます！頑張ります！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あの、43話の「目配らせ」は「目配せ」では？ (2019年2月14日 12時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
ルイナ(プロフ) - 面白いです続きもとても楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年6月30日 12時) (レス) id: 29bcf3ece3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年4月3日 13時
