黄瀬涼太の幼馴染みだからといって、目立ちたがり屋ではない。【黒子のバスケ】【男主】

２１Ｑ ページ23

Aside



「ご馳走様、A君。」

「すごくおいしかったよ。」

「いえ、お粗末様でした。」




今吉さんと花宮さんに満足してもらえたようだったのでよかった。

蘭はいつも通り、食器はそのままで、グダグダしている。

今吉さん達はちゃんと洗い場まで持ってきてくれたのに…。





「蘭、食器くらいちゃんと持ってきて。どうせ洗わないんだから。」

「えー、めんどい。」

「蘭。」

「えー。」

「持って、きて。」

「っう…そんな怒んなってもう。」





渋々蘭は自分の食器を持ってくる。

持ってくるだけでいいのになんでそんな渋るかなぁ。






「うん、ありがと。」

「なんや蘭。駄々こねへんのか。」

「今吉には分らなくていいよ、っち。」

「…蘭、冷凍庫にアイスあるけど。」

「っわーい食べよーっと。」





俺に少し怒られて拗ねている兄を見て、なんだかめんどくさくなったのでとりあえずアイスを進めてみたら思ったより食いついた。






「二人もよかったら。」

「おお、ありがとう。…A君は、なんか大人びとるなやっぱり。」

「しょうがないですよ、上がアンナンですから。」

「だからアンナンってなんだよおい。」





冷凍庫からとったゴリゴリ君をかじりながら文句を言ってくる蘭。

今吉さん達も蘭と同じゴリゴリ君をかじっている。






「じゃあ俺は風呂沸かしてくるんで。沸いたら先にどうぞ…、あ、寝間着は蘭のを借りてくださいねー。」

「いろいろとありがとおなぁ。」





俺はニコリと笑って、風呂を沸かしに行った。


．

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