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47Q ページ49

Aside


その後、俺は皆と別れて本屋によることにした。


この頃忙しくて、好きな作者さんの新しい本買えなかったので、近くに寄ったから丁度いいなって。


その本屋は入ってすぐの右の棚は雑誌コーナーで、顔を覗かせると見知った顔の金髪イケメンが表紙を飾っているメンズ雑誌を見つけてしまった。




「…表紙、飾っちゃってまあ。」




ぼそりと呟いて、その雑誌を手に取る。

我ながら自分の幼馴染みのこのオーラ、呆れるほど輝いている。


ぺらりぺらりとめくっていると、涼太以外のモデルさんがなかなか出てこない。

二十何ページめくってから、やっと違うモデルさんが出てきた。
…涼太はやっぱり人気みたいだ。


ふぅ、とため息をついて棚に雑誌を戻すと、後ろに気配を感じて瞬時に振り向く。


するとそこには、目をぱちくりさせながら、俺を脅かすために両手を宙に浮かせたバカがいた。




「…何してんの。」

「いやぁ、本屋に寄ったA見つけて、久しぶりだからついて行ったら何か俺の雑誌見てたから…驚かせようかなって!」

「…別に涼太が出てるから見たんじゃないよ。ただ付録がどんな感じか見てただけだから。というか、俺の、雑誌じゃないでしょ、ここの会社の雑誌でしょ。」

「そ、そうっスけどね?でもでも、俺表紙だし、俺のページだけ見て本閉じたし、もしかしてA俺が出てるの全部見」

「見てない。」




目をキラキラさせながら言ってくる涼太の言葉を遮って否定する。

正直、母さんが毎回毎回買ってくるから全部見てるけど、こいつにそれを言うと絶対調子乗るから。




「そんなこと言って〜、Aは照屋さんっスね!」

「ははは、涼太は自意識過剰だね。」

「なっ!ひどい!」




キャンキャン吠える涼太をみてもう一度笑っていると、何やら周りが少しおかしいことに気付く。

女性の視線が此方に集まっているのだ。

そりゃそうだろう。
帽子もマスクもしてない、今注目されている『キセリョ』がここにいるんだ。




「あの、…キセリョですよね!?」

「じゃあね涼太また今度。」

「え…えぇ!?」




若い女性に囲まれた涼太を笑顔で見捨て、自分はもう暗くなって視界が悪くなった外に出る。



…やっぱり涼太(アイツ)といたら、変な目立ち方をする。




あーもう、本買えなかったじゃんバカ犬。


続編行きます。→←46Q


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小動物もふり隊 - 凄く良いお母さん (2020年5月26日 11時) (レス) id: 7205007716 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - アオさん» そうですありがとうございます! (2019年2月14日 19時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ルイナさん» 遅くなりましたが(もう見てるかわからないけど)ありがとうございます!頑張ります! (2019年2月14日 19時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あの、43話の「目配らせ」は「目配せ」では? (2019年2月14日 12時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
ルイナ(プロフ) - 面白いです続きもとても楽しみにしています!頑張ってください! (2018年6月30日 12時) (レス) id: 29bcf3ece3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/  
作成日時:2018年4月3日 13時

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