棒倒しの時間３ ページ12
Aside
少し経って、大分客席がワイワイなってきたとき。
二つの影が、客席から飛び出てきた。
吉田と村松だ。
「あ、生きてた」
「貴方たちは受け身を習っていますからねぇ。あれくらいどうってことないでしょう」
「…まあそうだね」
彼らの登場で、Ａ組の棒がグラつく。
そして次はＥ組が攻撃する番。
六人は追っ手を振り切り、客席からＡ組の棒の元へ。
Ａ組の懐に、入る。
外国人が上った杉野をグイグイとひっぱりはがそうとするが、杉野は棒をもっているわけで、棒も一緒に揺れる。ということは浅野君も落ちそうになる。
うわあ、浅野君がめっちゃ焦ってる！！ありがとう体育祭！ありがとう棒倒し！いい顔見せてもらったよ！
一人ニヤニヤしていると、浅野君は何故かヘッドギアを取り、薄く笑ったのが見えた。
笑ったかと思うと、吉田の手をひねり、クルっと回して地面に落とす。
そしてその間がない間に、岡島に飛び蹴りを食らわせた。
何あれ超怖い。
浅野君はシュタッと軽々と棒の上に立ち、まるでラスボスかのように何かを言ってまた恐ろしく笑った。
さすが理事長の子。背中に魔族の羽が見える。
「…やばい、詰みかけてる。客席に散ってたＡ組も戻りつつある」
「このまんまじゃ、囲まれてリンチだね」
だけど、だけどそのまんまで終わらないのが、我らＥ組。
我らのイケメン委員長なんだ。
『な…なんとＥ組…
さらに増援ーッ！！』
磯貝君の背中を使い、Ａ組生徒の上に乗る、さっきまで守備部隊だった渚君たち。
今Ｅ組の棒を支えているのは、寺坂と竹林だけ。
竹林は梃子の原理とかなんとか言って場を収めているが、正直違うのだろう。
抑えられている彼らは浅野君の指示で動く。しかしその司令塔の浅野君は今渚君たちの相手をいなくちゃいけないから忙しくて指示が出せない。
ああ、これは…
「来い、イトナ！！」
「ヌルフフフ、秘密兵器は最後まで取っておくものですね」
イトナ君は思いっきり走って、磯貝君の絡まらせた両手を踏み板にし、高く高く飛んだ。
そしてそのままＡ組の棒の先端部分へ捕まる。
イトナ君はさっきの勢いがあるので、その棒は当然…。
「「っよっしゃあああ！！！」」
ガタリと倒れ、
あぁ、これで磯貝君は退学にならずに済むんだ。
ほんとに、よかった。
．
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 859人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kkkko(プロフ) - アカウント変わってしまいましたが以前から何度も読ませて頂いております。難しいとは思いますが続きを楽しみにしています。 (3月24日 19時) (
レス) id: 058d8792d8 (このIDを非表示/違反報告)
出水紫苑 - 初コメ失礼します。出水紫苑です。突然ですが、交換宣伝という形で宣伝していただけないでしょうか？ご検討お願いします。 (2023年1月23日 10時) (レス) id: ea54a37ee4 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - 初コメ失礼します！本当に面白くて一気読みしてしまいました！もう続きは書かれないのでしょうか？… (2023年1月1日 3時) (レス) @page35 id: fce29c8a64 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - まりりさん» 初めまして！ありがとうございます、嬉しいです！コメントいただいたのでちょっぴり頑張ってみました笑 ちょこちょこ終わりに近づけるよう頑張っていきます！ (2022年2月17日 1時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
まりり - はじめまして。本当に面白いです。いつか続きが出ることを願ってます！ (2022年2月16日 17時) (レス) @page33 id: c117514f52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年3月11日 14時
